<QUEER DOCUMENTARY>

「ブランドン・ティーナ・ストーリー」
The Brandon Teena Story
「ライセンス・トゥ・キル」 Licensed To Kill


「ブランドン・ティーナ・ストーリー」
The Brandon Teena Story
監督:スーザン・ミュスカ&グレタ・オラファドティ
dir:Susan Muska and Greta Olafsdottir
(1998/USA/16 mm/90 min)

スーザン・ミュスカ&グレタ・オラフスドーター監督インタビュー

1993年のクリスマスの夜、ネブラスカの街でブランドン・ティーナという若者がレイプされ、後日殺された。ブランドンは地元の女性達の間で人気が高くハンサムな男の子として知られていたが、地元の新聞にトランス・ジェンダーであることが暴露され、それを知った男友達らの手で殺されたのだった。このドキュメンタリー映画は、ブランドンとデートした女性やブランドンを殺した犯人、当時事件を担当した警察官、そしてブランドンの両親といった様々な人々のコメントを交えて事件の真相に迫っていく。保守的な街で起きたある一つの殺人事件の背後には、人間の持つ不寛容さがもたらす悲劇があったことを、この映画は力強く描き出している。ベルリン映画祭テディ賞最優秀ドキュメンタリー映画賞受賞。この事件を元にした劇映画『ボーイズ・ドント・クライ』は、今年のアカデミー最優秀主演女優賞ほか多くの賞を受賞している。

TOKYO: 7/23, 14:00
OSAKA: 8/1, 20:45
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「ライセンス・トゥ・キル」 Licensed To Kill
監督:アーサー・ドン
dir : Arthur Dong (1997/USA/16mm/77 min)

1997年サンダンス映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞に輝いた『ライセンス・トゥ・キル』は、ゲイ男性を殺害した罪で服役する7人の受刑者たちにカメラを向け、彼らの証言を記録する。ゲイは強盗のタ−ゲットにしやすい、自己憎悪を抱いている、あからさまにゲイ差別をする警官がいる、ホモ・パニック(ゲイのセクハラに対する正当防衛のことを彼らはそう呼ぶ)……。そうした様々な要因が複雑にからみあい、ゲイ男性の命がゴミのように切り捨てられていく状況を、ア−サ−・ドン監督は鮮明に描き出している。感情に流されず淡々としたその映像は、それゆえに殺害のシチュエ−ションをより衝撃的に浮かび上がらせ、観る者の胸に迫る。New York Times、L.A.Timesなど各紙で絶賛され、同監督はアカデミー賞にもノミネ−トされている。

*この作品には実際のゲイ・バッシングや殺人現場の映像が含まれています。
*本編上映後、ゲイ・バッシング問題などに精力的に取り組んでいるアクティビスト「動くゲイとレズビアンの会(アカー)」のメンバーを迎え、東京・新木場公園での殺人事件を手がかりに、日本のゲイ・バッシングの状況や、この作品の舞台であるアメリカとの文化的な違いを考察します。

TOKYO: 7/20, 16:30
KYOTO: 8/6,10:00
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