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「日本の映画祭なのになぜ日本の作品がないの？」といぶかる方もいらっしゃるでしょう。確かにあります。がしかし、残念ながら日本のクィ−ア・フィルムは西欧諸国に比べ、その本数や規模においてかなり遅れていると言わざるを得ないのが現状です。そうした状況をなんとか打開できないだろうかと考え、ここに、その端緒となるべき作品を紹介します。
 
一昨年の映画祭のコンテストでグランプリを受賞し、海外でも高い評価を得ている『We
are
Transgenders』の尾川ルルの新作で、様々なセクシュアリティの人々へのインタビュ−を集めた『My
Sexuality』。若い男、カリスマ髪切り屋、その恋人との三角関係を独特な雰囲気で描いた『苦い汁』。昨年の映画祭でも作品が上映されたデズリ・リムの新作コメディー『使い捨てレズ』。ゲイであることを隠さずに生きる青年の姿を追いかけたドキュメンタリー『Being
Here With
You』。ゲイの男の子と女装の男の子のドタバタを描いた『OTOKO』。ここから明日の橋口亮輔や大木裕之が現れるかもしれません。お見逃しなく！
*このプログラムは、３Ｆのホワイエ（ロビ−）のビデオモニターにて、下記のスケジュ−ルで上映します（無料）。また、上映後に各監督を交えての座談会を予定しています。
*協力：ジョイナック
「Being Here With You」
監督：村林久弥 dir. Hisaya Murabayashi
(1998/Japan/8mm/66min)
「苦い汁」 Bitter Juice
監督：植岡浩彦 dir. Hirohiko Ueoka
(2000/Japan/8mm/21min)
「使い捨てレズ」 Disposable Lez
監督：デズリ・リム dir. Desiree Lim
(1999/Japan/Video/6min)
「OTOKO」
監督：カート・キム dir. Kurt Kim
(1997/USA/Video/9min)
「chocolate」
監督: iri dir:iri
(2000/Japan/Video/28min)
「My Sexuality」
監督：尾川ルル dir. Lulu Ogawa
(1999/Japan/Video/40min)
TOKYO (Spiral Hall Foyer)
7/22
14:15 『Being Here With You』
16:50 『苦い汁(Bitter Juice)』
『使い捨てレズ(Disposable Lesbian)』
『OTOKO』
7/23
14:20 『chocolate』
16:20 『My Sexuality』
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