みどころ みどころ

PUSSY POINT OF VIEW !

この映画の主人公となるのは7人のレプリカントReiko。彼女達がある時はダンスガールとなって客を誘惑し、またある時は若いカップルと3Pしたり、ライバル会社のレプリカント・ストリッパー“東京ローズ”とセックスバトルを繰り広げる……。
photo1ジェンダーやセクシュアリティを超越したセックスシーンの連続が『I.K.U.』の見所であるが、視点を彼女達において描くことで今までのストレート・ポルノとは決定的に違う新しい“ポルノ映画”を誕生させたのである。各国で「Pussy Point of View 」と評され絶賛を博した、ペニス型端末が挿入される様子を“膣内から”とらえたシーンは衝撃的。  
Reiko役には、GoldFingerなどでお馴染みのドラァグキング・パフォーマーTSOUSIEをはじめ、時任歩、夢野まりあ、佐々木ユメカ、有賀美穂といった様々な魅力をもつ女優陣が。また、ミュージシャンのエミ・エレオノーラやAja、伝説のスーパー・ストリッパー MASHも主要なキャラクターとして登場する。

ALL QUEER CAST !

サイバー・セックスやセックス・ロボットが当たり前となった『I.K.U.』の世界には珍しく人間を相手にセックスをするハスラー(売男)の役に、実生活でもハスラーとして多くのゲイから愛されているアキラが登場。セックスの快感をよみがえらせるドラッグ「桃山」を売るプッシャー役の、二丁目のバー「バックドラフト」のMASAと激しいセックスシーンを繰り広げる。photo2日本の(メジャーな映画館の)スクリーンに初 めて“男がペニスをくわえるシーン”が映し出されるのだ! また、広田レオナ監督の映画『DRUG GARDEN』に出演して話題となったドラァグクィーンのマーガレットがDJ MONDと共に「桃山」でエクスタシーに達する“もっともロマンチックな恋人達 ”役を演じる……と、ゲイ・シーンからも多くのスターが参加。  
それだけではない。特別出演としてカルトな人気をもつ映画監督の中野貴雄氏をはじめ、日本一といっても過言ではないだろう熟練の縄師明智伝鬼氏も登場。その芸術的な縛りを観ることも出来る。まさにAll Queer Cast Movieなのだ!

THE DEGITAL DRIFTER !

『I.K.U.』はデジタルビデオで撮影し、編集もすべてコンピュータで行った、完全な「デジタル・ムービー」である。映画館でのロードショウはもちろんだが、同時にインターネットを介したストリーミング配信によって世界中にむけて公開するといった試みも盛り込まれている。photo3IT時代に“映画”の可能性を拡張するアプリケーションでもあるのだ。  
監督は、特定の住所を持たず、インターネット上のメール・アドレスのみが連絡を取る唯一の方法という台湾系アメリカ人のシューリー・チェン。彼女はノート型パソコンを抱えて世界中を旅する“Degital Drifter=デジタル漂流者”。1994年公開の 、娘を育てるレズビアン・カップルが主人公のサイバー・エコロジー・ムービー(! )『フレッシュキル』で注目を集めた。メディア・アート、インスタレーション作品も手がけるアーティストでもある。

 

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