(2001/7/8)

 
「ファスナーと乳房 -L&G映画祭特別 版-」+「僕は恋に夢中」
Zipper & Tits -Special Edition- + Addicted to Love

7/20,14:00

カナダのバンクーバー映画祭のプログラマーであり、イギリスの映画批評家でもある トニー・レインズに絶賛された白川幸司監督、その新作「ファスナーと乳房」は“ワタシニハナニモナイ”という喪失感を抱くゲイと売春婦のオムニバス。同性愛という括りだけでなく、誰もが持つ自分や日常・幸せの不確かさに対する揺らぎや不安を鋭く描き込んでいる。
もう一本は方々から注目され始めたゲイ・ポルノから吉行由実監督の「僕は恋に夢中」。高校生のタダシは友人のコータを密かに思っているが、同級生のヤジでコータ は彼を邪険にする。傷ついたタダシは偶然電車でいちゃつくゲイ・カップルに出会い、彼らのあとをつける...
脚本は第8回の映画祭で「憚り天使」を出品した今泉浩一。巧みな会話に織り込まれた等身大の悩みは誰もが思うこと。そして、爽やかな映像美は絶品。

僕は恋に夢中レビューはこちらから

「ファスナーと乳房 -L&G映画祭特別版-」 Zipper & Tits -Special Edition-
監督:白川幸司 Koji Shirakawa
(2001/Japan/Degital Video/60min)
http://www.raidway.ne.jp/~zoo/movie.html

「僕は恋に夢中」 Addicted to Love
監督:吉行由実 Yumi Yoshiyuki
(1999/Japan/35mm/60min)
配給:OP映画 R18指定 

<吉行監督からのひとこと>

皆さん、はじめまして。私、吉行は普段はピンク映画というちょっと場末の映画館でかかるエッチな映画の監督をしています。この度、ファンの方の熱意で映画祭に参加させていただく運びとなりまして、ほんとに光栄に思っています。『僕は恋に夢中』は恋愛映画が大好きな私がカップルの方にデートで観てもらえたらいいなあと思ってつくった作品です。何分、低予算のため荒削りなところもありますが、少しでもhappyな気分を感じてもらえたらうれしいです。

(吉行由実)

「ファスナーと乳房」

<白川監督からのひとこと>

私は27歳で映画を撮る道を決意しました。自己の内面 を追求する作品で認められ国際デビューも果たしました。しかし、友人の自殺、なぜ内面 の映画を撮り人に観せるのかという疑問、牙をむく観客達、そんな苦しみが続いていました。

私は自分自身のリセットの為に、この作品を作りました。初めての物語映画です。私の"映画"は、ここから始まるのかもしれません。
皆さん、よろしくお願いします。

(白川幸司)

「僕は恋に夢中」

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