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<子どもという存在 ―かつて僕らも子どもだった>
いきなりだけど、今日のおしゃべりのテーマは「子ども」。というのも実は、ア キラくんはここから20分ぐらい歩いて……。
青山3丁目のベルコモンズから歩いて2、3分のところに、ワタリウム美術館があるんですけど、そこで『アート1日小学校』というイベントが行われていまして、いろんなアーティストが子ども達を相手どって格闘するっていう企画なんですけど、僕はいつもセックスのことばかり話したり、作品を作っている関係上、『性教育をきっかけに何かやってもらえないか』っていうオファーが来たんです。でも、対象年齢が2〜3歳の子どもだったりするので、コンドームの使い方とか教えるよりも、とりあえず子ども達の前で素のままの、素のままじゃないですけど、ゲイとして存在するっていうことを、まずやってみようっていうのが今回参加するきっかけになったんです。
学校みたいに会場内に図工室があったり家庭科教室があったり。それぞれいろんな勉強をしていくというイベントなんですって。そこでアキラくんが担当しているのは『秘密のチーズの部屋』! キャッチコピーが凄いのよぉ〜(笑)。なんと「お兄さんの秘密がわかるよ」なの!! キャハハ。どんな秘密なのかしら? ねぇ、アキラお兄さん?
いやいや、これは来ていただくしかないですね(笑)。でも、やっていることというと、毎日夕方の5時に、子ども達、大人達ももちろん集まってきてくれるんですけども集まって、友達のマダム・ボンジュール・ジャンジさんがハグ、英語で「抱きしめる」っていう意味ですが、ラジオ体操のように『ハグ体操』っていうのを作りまして、で、子ども達といろんな体位、体位じゃない、いろんな格好で(笑)、ハグをするっていう体操をやったり、あとは、オナン・スペルマーメイドっていう友達と一緒に、子ども達の前でドラァグショーをやってみたりしています。
今朝も曙橋のデニーズ、通称『ニチョデニ』で一緒にゴハンを食べたんだけど、そのときにニコニコしながら写真を見せてくれたの。そこには6歳ぐらいの男の子が写っていたわ。実はその子、このイベントでドラァグクィーンに魅せられちゃったみたいなの。「女装したい」って言い出して、お母さんを説得したんですって。お母さんも良くできた人で「いいわよ」って(笑)。かわいい洋服を着せて、アキラくんがやっているクラブパーティ『ジューシー!』にまで連れて来て、一緒にドラァグショーを見たんですって。つまり、この世の魑魅魍魎を見たわけよね! 情操教育満点!(笑)
ブブ・ド・ラ・マドレーヌっていうドラァグクイーンが、昨日もショーをやってくれたんですが、彼女がやったショーっていうのが、え〜、オマンコからですね万国旗をバァーっと5メーターぐらい出すという、とても美しいショーなんです。
その子も、それを見たの?
そう、その子は一番前でそれを見てたんですけども、どっからその旗が出てくるのか、こうやってのぞきこんで、で、ちゃんとその旗を手で触って匂いまで嗅いでいたっていう、そんな証言があるんですね。
なんか将来が楽しみだわ(笑)。
   
ねぇ、「ハスラーアキラは最近落ち込んでるらしい」って噂を聞いたんだけど、本当?アンタさぁ、無理して「子ども好きの好青年」演じてるからそのツケが回ってきて疲れてるんじゃないの? 会場の皆さぁ〜ん、アキラくんって一見、好青年でしょ。でもね、本当はアタシと同じぐらい底意地のわる〜い性格なのよ(笑)。でも、彼って「愛されキャラ」になっちゃうのよね。その点、アタシなんか「子どもなんか大嫌い」って言っちゃうもんね。性格悪いから(笑)。
あぁ、そういうとこあるかもしんない。素直に認めちゃいますが。もう、大丈夫ですよ。
で、正直に言ってどうよ?子ども?
子どもですか? う〜ん、見てるとやっぱ面白いですね。例えば、(ワタリウム)美術館のなかに子ども達が遊べるようにいろんなアトラクションが用意されいて、あのぉ、ロボットとかぬいぐるみとか、リカちゃん、バービー人形とか、え〜、ルビーの指輪とかなんかが置いてあるんですよ。それで、必ずしも男の子がすぐロボットのところに行かないで、ルビーの指輪をジーっと見つめていたりするのを見たりすると、なんか幼き頃の自分を見るような感じがして(笑)、キュンっと。
ところで、橋口さんって子どもの頃はどんな子どもだったの?
子どもの頃、僕も女装したことあるけど。
あら、それいくつぐらい?
5歳とか6歳とか。化粧だけして、表出てって、「見て、見て」って近所の人にやったことあるけどね。
「三つ子の魂百まで」ね。で、その経験は今、どんな傷跡を残してるのかしら(笑)?
いや、ホクロを取るっていう傷跡に(笑)。
アタシの子供時代って悲惨だったわぁ。なにしろデブだったんだもん(会場どよめく)。今やこうしてオンナに化けてるけど、実はアタシの一番の変身はダイエットして痩せたことだわ。小学校の頃、3ヶ月ちょいで20キロ。
小学校?
そう、小学校6年のとき。醜いアヒルがいきなり白鳥よ(笑)。アタシ、はじめて自信を持つことができたわ。自分の意志の力で肉体を思うままに変えられたっていう達成感って、人間を倣岸にするものよ。何でも出来るんだって、そのとき思ったもん。見た目って大切よぉ。たとえば、化粧して見た目が変わると、人が自分を見る目も変わるじゃない?もう、こわいもんナシよ。だって、ドラァグ姿で人殺ししたって、絶対アタシだって分かんないじゃない。
会場(爆笑)
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配給:シグロ
http://www.cine.co.jp/


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