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「映画祭を発掘する 〜過去の上映作品から〜」
written by david
映画祭が終わって、はや5ヶ月。くたびれ果てて、「もう、スタッフなんてやらない!」と宣言したはずなのに、何故か、この文章を書いている僕がいます。僕が文章書くぐらいだから、すでに第11回目の映画祭は、ちゃくちゃくと準備が進められているはず。みんな、よく働くなぁ。好きなことしか手伝わない僕とは大違いだ。

現在、僕は、ウェブ用に過去の映画祭の上映作品リストを作成しているのだけど、過去のパンフをチェックしていると、映画好きには、「おぉ!」と思わせる作品が上映されてたりして驚かされる。

レアなところでは、ペドロ・アルモドヴァルがTV用に制作した「禁断の恋人達のための序章/Trailer for Lovers of the Prohibited (Trailer para amantes de loprohibido) 」(第8・9回上映)は、日本では鑑賞不可能だろうと諦めていた異色ミュージカル映画。80年代アルモドヴァルの狂気が伝わってくるステキな作品。香港の人気監督スタンリー・クワンがイギリスのテレビ局の企画で制作した「男生女相/Yang±Yin: Gender in Chinese Cinema」(1996/第9回上映)はアジア版「セルロイド・クローゼット」なドキュメンタリー。この他、第3回では、最新作「ハッシュ!」(2000)の公開が待たれる橋口亮輔監督の初期作品「夕辺の秘密/Secret In theEvening」(1989)が特別上映されている。

当映画祭の人気プログラム短編特集をみてみると、出世組を発見!「ディナーへようこそ/Guess Who's Coming to Dinner」(1991/第2回)、「フレームズ・オブ・パッション/Flames of Passion」(1989/第4回)が上映されたリチャード・クワイエットノースキーは、1997年に「ベニスに死す」を下敷きにした「ラブ&デス」を監督し長編に進出。
第7回に「ラ・シャンブル/La chambre (The Room)」「金魚/Poisson rouge (GoldFish)」(ともに1994)が上映されたセドリック・クラピッシュは、「猫が行方不明」(1995)「家族の気分」(1996)「パリの確率?2000)がフランスで大ヒットし、日本でも人気監督に(筆者は、クラピッシュの短編が観たい余りに、職権乱用をして、映画祭の事務所を荒らしした過去があり。結局、見つからなかったけど…)。
すでに本国では定評を得ていたフランソワ・オゾンは、第7回に「サマー・ドレス」(1996)を上映。「ホームドラマ」(1998)で長編進出後、「クリミナル・ラヴァーズ」(1999)「焼け石に水」(2000)といった話題作を送りだし、去年、シャーロット・ランプリング主演の「砂の下」(2001)がフランスで大ヒット。新作「8人の女(仮題)」(2002)では、ヴィルジニ−・ルドワイヤン、エマニュエル・ベアールなど若手女優から、イザベル・ユペール、カトリーヌ・ドヌ−ヴ(!)、ダニエル・ダリュ−(!!)といった超大御所女優までを起用したオールスター映画を監督するにまで成長した。先物買いじゃないけれど、チェックする価値はアリでしょ。

その他の作品では、レゴを使った可愛いアニメーション「リック&スティーブ/Rick& Steve the Happiest Gay Couple in All the World」(1999/第9回上映)は、何本かの続編が制作されており、将来、映画祭で紹介できることができるかもしれない。新宿ACEでの上映以来、幻の作品となっていたブルース・ラ・ブルースの「スキン・フリック/Skin Flick」(1999/第8回上映)は、いよいよビデオリリースされる予定だ。

あ〜、見逃した作品だらけだなぁと思うのは僕だけじゃないはず。 今年の映画祭でも、新たな才能と出会えるかもしれません。ご期待ください。
(2002/01/01up)
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