東京の街中で”サル”を見たことがありますか?
”サル?”って思われた方、そうあの”猿”です。 おそらく全く見たことがないって方が世の中の大半ではないでしょうか。 実は私、何度もあります。しかもここ数年の間で。
あの日の私は何かの用事で表参道の交差点で信号待ちをしていました。信号が青に変わり、交番のある方から富士銀行方面へ渡り始めた時、 反対側から歩いて来る人の中に何か違和感を感じました。
変なものとか、普通では考えられないものを目にした時って、一瞬思考が停止した感じになりませんか? その時の私も始めは、”あー、サル”って感じでした。 でも次の瞬間”えっ、サル?!”と気付いてしまったら、もう目はサルに釘付けです。
そのサルってば、飼い主と思われる男の人に手を引かれて、二足歩行で フツーに歩いて来たんです。本当にフツーに。 まるで人の子のように。 でも一度気付いてしまったら、かの有名な手を引かれた小さい宇宙人のように違和感たっぷりです。
でもあのサルに会った後のなんとも言えない幸福感と高揚感。その日一日、私は御機嫌でした。たかだかサルを見ただけなのに。 その後も何度もサルに遭遇し続ける日々です。
これってもしかしてサルが街中にいることへの違和感を無くするために、誰かが仕組んでるのかも。 他にも実はサル遭遇者が世の中には結構いて、でも誰にも話せないでいるだけかも。話しても信じてもらえないですから、なかなか。
私もそうでした。 最近、街でサルものを目にする機会が多いのは、私の気のせいなのでしょうか。 近年、青山には"Bathing Ape"もできたし、最近さら"BAPY"まで
オープンして、PEPSIもAPEの迷彩柄。 もしかして、気付かないうちに東京は徐々にサル化してっているのか?何十年後かの私たちは、恐いけどチャールトン・ヘストンになって
いるかも。 (2002/01/01up) |