 |
世界中の映画祭で絶賛された話題作が、遂に日本初上映！
□クレバーランド国際映画祭・2007年最優秀インディペンデント作品賞、Outfest映画祭・2006年HBO観客賞および審査員優秀作品賞、ニューヨークレズビアン＆ゲイ映画祭・2006年最優秀賞、フィラデルフィア国際レズビアン＆ゲイ映画祭・2006年観客賞、サンフランシスコ国際レズビアン＆ゲイ映画祭・2006年最優秀観客賞などなど、数え上げたら切りがない程に、世界中の映画祭で多数受賞した『愛のエアリアル』。空を舞う美しき芸術作をご堪能あれ！
□体操選手として輝かしい経歴を持つジェーンは怪我の為に引退。第二の人生として待っていたのは愛のない結婚生活と退屈に働く毎日だった。そんな時、彼女は美しく空中を舞うパフォーマンスに巡り合う。パートナーのセリーナと共にショーの練習を重ねていく中、彼女はアジアの神秘的な魅力を放つセリーナに引かれていく…。
自分の財布から出すとなれば、もっと危険な事をしてみたくなるものさ。
■ネッド・ファー監督からのメッセージ
■「投資家のお金をもらってつくる映画は確実にヒットするスプラッタものだけど、自分の財布から出すとなれば、ドラマ作品を作るという（製作者にとって）もっと危険な事をしてみたくなるものさ」、と言って笑うのは「愛のエアリアル」の監督・脚本を手がけたネッド・ファー。「幸い私たちは自分たちで企画を立てられたから、複雑な問題についてより掘り下げることが出来たよ。例えば不幸な結婚、とかね。ジェンダーの境界を初めて超えるとか、同性への欲望の気づきなんてことは、色んな感情が複雑に絡む題材なんだ。それに、これらのことは不倫にもつながっていくしね。小説や映画などの文化の中では受け入れられ、時には人を成長させるものとしてしばしば描かれる不倫が、実生活では罪なこととされているのも面白いことだね。一体何人の人が「マディソン郡の橋」を不倫映画だと言うんだい? 少なくとも、宣伝文句にはそう謳われていなかったよ。映画や小説に描かれる禁断の恋が観客の心をひきつけるのは、実際の生活では決してできないこと、つまり愛し合う２人の生き方や気持ちを観客が直接目で見て、感じる事ができるからなんだろうね。
■もう一つのテーマは、子供を持てないと分かった、特にまだ子供のいない女性がどこに自分の存在価値を見出していくかというところだね。そのことにどう折り合いをつけるのか･･･、方法は色々だけど、痛みを越えていくプロセスは感動的だよ。「愛のエアリアル」の物語はすべてがそこから枝分かれしたといってもいいくらいだ。体操選手としてのキャリアを失ったジェーンが経験する落胆は、母となる可能性を絶たれた時と同じものだし、そうした色々な側面がジェーンを魅力ある人物にしているんだ。オリンピックの金メダルだけを目指して何年間も毎日6〜8時間練習し積み重ねた努力がすべて無駄になってしまった、こんなとき人はどうするか？事故以来、物事に真剣に打ち込むことをやめてしまったジェーンが、映画の最後でどうなるのか…。
■なぜ今このような映画を作ったか、ってよく聞かれるけど、私自身にとって意味のあるテーマであるということ以外に言えるのは、この種の話はめったに目にしないものだからって事だね。40代の女をテーマにした映画はそう多くはないんだ。実際には、何百万ものそんな女たちが街を歩いているというのにね。彼女たちの存在に、世間はそろそろ気付いてもいいんじゃないかな。
ネッド・ファー |
|
|
|
