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『キル・ビル』のルーシー・リュー、『ボーイズ・ドント・クライ』のクロエ・セヴィニー、オスカー女優のオリンピア・デュカキスなど、豪華キャストにより広大に描かれた作品が、アジアプレミア上映!
□中国の貧しい村で、人々の生活を助けようと売血業を営む女性。身体の不調を抱えながらも、カナダでポルノ俳優を続ける男性。アフリカでの古くからの風習、人々の思いとは裏腹にHIVは静かに蔓延していく…。
現在、この瞬間を、歴史的に定義するものは何だろうか。テロリズム?インターネットポルノ?それとも人権?
■トム・フィツジェラルド監督からのメッセージ
■私たちの時代を大きく特徴付ける一つに、エイズがある。そしてエイズは他の何よりも大きなスケールで歴史を変える力を持っている。なぜならこの病気で、何百万人の人々や古代からの文化や言語が実際に消えかけようとしているからだ。後に歴史が記される時、この伝染病はジハード(イスラム教の聖戦)よりも、歴史的に重要とみなされるに違いないだろう。
■私は自分自身に問うた。「なぜ同時期のすべての人類に、このウィルスという共通の敵が現れたのか?」、そして「なぜ私たちはその敵と戦うために、団結できなかったのだろうか」、と。この映画を製作する過程で私が出会った答えは、その「敵」はどの大陸でも文化でも、「共通の敵」として認識されない、ということだ。ウィルスそのものは目に見えないから、それが与える社会的な衝撃の大きさは、それぞれのコミュニティで様々である。
■我々西洋諸国の人間にとって、エイズはゲイの人々の病気であり、今やコントロールできる病気となった。アフリカではエイズは人々にとって共通の敵だから、人が生きていく上で避けては通れない問題と見なされている。中国では、ほとんどの人がエイズという言葉自体を知らないため、多くの人が「謎の早死に」をしている。ウィルスは目に見えないものだから、人々の認識は文化や宗教によって異なってしまう訳だ。ブッダやキリストやパガンの神がそれぞれ違うように、エイズもまた然りということだ。この作品では、それぞれの宗教が中心的な比喩となり、物語を形作っている。
トム・フィツジェラルド
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邦題:ルーシー・リューの「3本の針」 |
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原題:3 Needles |
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監督:トム・フィツジェラルド |
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製作国:カナダ |
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製作年:2005年 |
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上映時間:127分 |
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上映言語:アフリカーン語/北京語/コサ語/フランス語/英語 |
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上映字幕:日本語/英語(英語言語以外部分のみ) |
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公式ウェブサイト:Go! [英語版] |
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上映歴:アジア・プレミア
上映歴:(アジア初上映) |
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受賞歴:アトランティック映画祭 2005年カナディアン最優秀撮影賞、最優秀監督賞 |
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