第18回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2009 LANGUAGE JAPANESE ENGLISH
2009年7月開催
スチール
アウトレイジ
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[ 7月11日(土)16:30 〜 @新宿バルト9 ]
[ 7月18日(土)16:20 〜 @スパイラルホール ]

【二回上映】
アジア・プレミア


「クローゼット議員」− アメリカの政界に、はびこる偽善に、鋭く迫る話題作!

自身が同性愛者であることを隠し、または否定をしながら、議員活動を続ける政治家たち。アメリカでは、それらの「クローゼット議員」が、LGBTコミュニティの権利獲得運動に対して、ことごとく反対票を投じているのをご存知だろうか?ドキュメンタリー監督のカービー・ディックは、アメリカの大物議員の実名をあげながら、彼らの偽善的な政治活動に、次々とメスを入れていく。そして、ハーヴィー・ミルクとは全く逆の行為に走る、彼らの精神的な背景にまで迫り、クローゼット議員の本質に迫る。4月のトライベッカ映画祭での上映が、日本でも広く報道された話題作。次々と明らかにされるアメリカ有力議員達の行動に、あなたは絶句するだろう。そのあまりの衝撃度に、この度、緊急上映決定!この作品が日本語字幕入りで観られるのは、TIL&GFFだけ!

【CNNインタビュー要約】

Q: なぜハリウッドではなくワシントンDCに焦点を当てたのか?
A: この映画は偽善について、それもアンチ・ゲイ法案に票を投じたクローゼット・ゲイの偽善についての話だからだ。今まで語られなかったこの問題に切り込んでいこうと思った。

Q: ワシントンDCにゲイは多いのか?
A: 興味深いことに、アウトしている政治家も多い。議会では、スタッフも含めて30〜40%がゲイだ。

Q: この映画で取り上げられた政治家がゲイだという証拠や裏付けはあるのか?
A: 3年間の製作期間の多くを取材とリサーチに費やした。情報は100%正しいという自信がある。

Q: この映画はクローゼット・ゲイをさらにクローゼットに追いやったりはしないか?
A: クローゼットが存在するのは、メディアでも世間でもゲイに関して十分語られていないからだ。20年後に、広く語られるようになれば、ゲイであることが政治的な要因ではなくなり、政治家にとってもクローゼットという自分に正直ではない生き方が最良の選択ではないと分かり、民主党だろうが共和党だろうが、政治家もカミングアウトしていくだろう。

【カービー・ディック監督・インタビュー】

Q: 映画の着想はいつごろ?
A: 2006年の夏、マーク・フォーリー議員のスキャンダル(フロリダ州選出のフォーリー下院議員が10代の少年にわいせつなメールを送った。議員は児童の権利保護を推進する議連の会長だった。)の2ヶ月前、ラリー・クレイグ議員の逮捕(2007年6月11日、ミネアポリス・セントポール国際空港男子トイレにて、クレイグ議員が私服警察官に対しみだらな行為を行おうとしたところを逮捕された事件。) の一年前。クレイグ氏の逮捕から5ヶ月前には撮影を開始していた。 政府関係者は、当然のことながら非常に注意深い人々で、カメラの前で話してもらえるまでに、一年近くかかった人たちもいた。また、とても小さい世界なので、数人にコンタクトを取り始めたころには、多くの人は映画について事前に知っていた。この映画がヒット狙いではなく、良識を持ってこの問題を分析する、筋の通った映画だということを理解してもらうのに、多くの時間を割いた。興味深いことに、政界の人々はみなこの映画が作られることを望んでいた。

Q: 事件に関連した政治家たちは? どのようにアプローチしたのか?
A: 彼らはこの問題については別の機会に何度も質問されていたので、こちらからはアプローチしなかった。この問題についての彼らの常套手段は、無視して、クローゼットのドアを閉めてしまうことだ。

Q: カール・ローブ(ジョージ・W・ブッシュ政権の次席補佐官、大統領政策・戦略担当上級顧問。その権力の強さから「影の大統領」、「カール国王」などと呼ばれていた。 出典:wikipedia jp)などもセクシャリティに関しては噂が囁かれているが、彼のことは映画では触れられていないのは? 彼はゲイの人権問題や実際の政策にもかかわっていたが?
A: OUTRAGEは噂についての映画ではない。噂に上る政治家は、ゲイかも知れないし、ゲイではないかもしれない。しかし、世間があっと驚くような人がそうだったりもする。取材中も、カールがゲイだと語る人はいた。そのときは「これは使える」と思ったが、自分が聞いた限りでは、彼がゲイだということについては、半分も信用の置ける情報は得られなかった。

Q: ディナ・マッグリーヴィー(ゲイをカミングアウトして辞任した元ニュージャージー州知事の元妻)にはどのように協力を取り付けたのか?
A: 彼女も最初は慎重だった。プロデューサーのエイミーが説得にあたり、良い関係を築いていき、最後には「イエス」と言ってもらえた。彼女も本当は話したかったのではないかと思う。撮影中もずっと協力的で、写真やビデオも提供してくれた。彼女がこの映画に参加してくれたことは、とても意義深いことだと思う。

Q: 公的な立場にいる人やセレブはみなアウティング(本人の意思に反して本人がゲイであるという事を暴露する事)の対象になるべきだ、という考えがあるが?
A: 難しい質問だ。だが、本人がゲイであるにもかかわらず、ゲイやレズビアンに害を与える政策に票を投じる政治家に関しては、はっきりしている。倫理的な面に関しては、まだ議論が必要だろう。この映画のスタッフの中でも共同プロデューサーはゲイだが、政治家たちをアウティングするのは完全に正当なことだとしているが、彼もセレブに関しては反対の意見を持っている。
【作品データ】

□邦題: アウトレイジ
□原題: Outrage
□英題: Outrage
□監督名: カービー・ディック / Kirby Dick
□製作年: 2009年
□製作国: アメリカ / USA
□尺: 90分
□言語: 英語 / English
□プレミア情報: アジア・プレミア
□公式ウェブサイト: CLICK!
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第18回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 2009
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