Tokyo International Lesbian & Gay film festival

短編コンペティションでは宮崎光代監督の「TSUYAKO」がグランプリに

9月14日（金）に東京・表参道のスパイラルホールで始まった「第21回東京国際レズビアン＆ゲイ映画祭」は17日、すべての上映プログラムを実施し、閉幕を迎えました。今年の動員数は約5000人（対前年比125％）。開催21年目にして、のべ観客動員数が10万人を超え（初日「夕立ちのみち時点」）、新たな一歩を踏み出しました。

前評判の高い話題作が世界中から揃ったことや、大手ビジネス誌が相次いで特集を組むなど性的マイノリティーへの社会的関心が高まっていることを受け、今回は、連日多くの観客が詰めかけ、チケットを購入する長い列ができました。最終日となった17日も、日本で初公開、限定公開の映画を見逃すまいと、多くの観客が訪れ、350席が早々に売切れ。立ち見になる回も。この日行われた日本人監督による短編コンペティション「レインボー・リール・コンペティション」では、選考対象となった4作品から、観客の投票により、宮崎光代監督の「TSUYAKO」がグランプリを受賞しました。

会期中は、LGBT当事者やその支援者、映画ファンなどが、関東一円だけでなく、日本全国から集結。コメディ調のドラマから性的マイノリティーの歴史について深く考えせられるドキュメンタリーまで、幅広いプログラム16本(長編8本、短編8本)が上映されました。また会場では、協賛・賛同団体による各種ブース出展もあり、参加者は、フリードリンクやボディペイントなどを楽しんでいました。

今回の映画祭ではまた、多彩なゲストが華を添えました。映画「ベルリン・ラブ・パニック」では主演の俳優二人がドイツから来日、トークショーを繰り広げました。オープニング作品で、31年間共に歩んできたレズビアンカップル、ステラとドティを描いた「夕立ちのみち」では、37年間パートナーとして連れ添ってきた日本人レズビアンカップルが登場、若い世代の観衆にメッセージを伝えています。また、性的マイノリティーのカリスマ、ヴィト・ルッソの半生を追ったドキュメンタリー「VITO」上映に合わせて、同性愛であることを公言している米パトリック・リネハン大阪・神戸総領事も訪れました。

参加者からは「自分自身の立場が主人公と似ていて泣いてしまいました」「毎回人生について考えさせられる。大変でしょうが続けていってください」「迷っていたけど来てよかった。映画に、スタッフの皆さんに感謝」などの声が寄せられています。

今年はアルファロメオ、NPO法人グッド・エイジング・エールズとの協力により、第一線のLGBT（Lesbian、Gay、Bisexual、Transgender）アーティストらの作品を集めた「LGBT ART 2012」もスパイラルビル1階で開かれ、映画のみにとどまらず、“総合文化祭”として進化も遂げました。

東京国際レズビアン＆ゲイ映画祭は、今後も、性的マイノリティーの可視化、映画文化の醸成に務めていく所存です。皆さまにおかれましては、今後とも多岐にわたりご支援を賜れれば幸いです。

改めまして、今年度色々な形でご支援下さった皆様に、スタッフ一同、心より御礼申し上げます。

来年、またお会いしましょう！！

東京国際レズビアン&ゲイ国際映画祭運営委員会

■開催概要
正式名称：第21回東京国際レズビアン＆ゲイ映画
（21st Tokyo International Lesbian&Gay Film Festival）
日時：　9月14日（金）－9月17日（月）
会場：　スパイラルホール（東京都港区青山5-6-23）
主催：　東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 運営委員会
特別協賛：　アルファ ロメオ
特別協力：　東京ドイツ文化センター
協賛：　東京LGBTインターバンクフォーラム／ソフトバンクモバイル株式会社／有限会社 ティー・プレイ／小小淵沢アートヴィレッジ（中村キース・ヘリング美術館）／ラブピースクラブ／アメリカンアパレル／gossip／HOTCROSS／News Café／公益社団法人　アムネスティインターナショナル日本／特定営利活動法人 HIVと人権・情報センター／REACH Online 2012／ハッピーデイウェディングス／特定非営利活動法人　グッド・エイジング・エールズ／株式会社 オフィスコトウ／Rehab／ベルヴェデール／グラン マルニエ／特定非営利活動法人 家族と友人をつなぐ会／I ♡GF／goldfingerparty.com

協力：　株式会社ワコールアートセンター／日本映像翻訳アカデミー（R）：English Clock／有限会社スタンス・カンパニー／東京レインボープライド／Stonewall AJET／ザ・ボディショップ（株式会社 イオンフォレスト）

メディアパートナー：　テラ出版／Tokyo Wreslting

後援：　アメリカ大使館／カナダ大使館／スウェーデン大使館／ブリティッシュ・カウンシル／ベルギー王国大使館

公式ホームページ：　http://rainbowreeltokyo.com/2012/

■このニュース、画像素材に関する報道関係の方からのお問い合わせ先：
東京国際レズビアン&ゲイ映画祭（広報担当：樋口、乾、長津）
E-mail：pub_lgff@yahoo.co.jp
※記事掲載の際にもpub_lgff@yahoo.co.jpまでご連絡いただければ幸いです。