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マウンテンバイクのレーサーを目指しながら大事なレースでたった2秒出遅れたために夢を諦めて自転車メッセンジャーになる女の子ローリー。誰よりも早く走れるのにスピードに酔って届け先をついつい通り過ぎ、デリバリーの時間にいつも2秒遅れてしまう。ある日、大切にしている愛車を壊され仕方なく修理に出すが、その修理工が元レーサー。スピードへの夢を熱く語り合う2人。彼がレースに勝つために最愛の恋人を失った話をすると、ローリーははっと我が身を振り返る。それでも、修理工のサポートを得て再びレースへ。いつものように2秒遅れのスタート。でも、ペダルを漕ぎ出す彼女の顔には満面の笑みが浮かんでいた。モントリオールの街を駆け抜けるスピードとおっとりとしたローリーのかわいらしさが、とてもハッピーな気持ちにさせてくれるキュートな映画です。
【監督】 マノン・ブリオン Manon Briand
コンコルディア大学で映画を専攻した後、フランスで脚本製作を学ぶ。1991年に初長編「Les Sauf-Conduits」を監督し多くの賞を受賞する。他の作品として「Croix
de Bois」「Picoti Picota」など。
【製作】 ロジェ・フラピエ
編集者として映画界に入る。1984年から映画製作に着手し始め、「アメリカ帝国の滅亡」(1987年アカデミー賞外国語映画部門ノミネート)、「モントリオールのジーザス」(1989年カンヌ映画祭審査員特別賞受賞、アカデミー賞外国語映画部門ノミネート)などをプロデュースする。
【受賞歴】
モントリオール映画祭「最優秀監督賞」「観客の選ぶ最優秀カナダ映画賞」「最優秀初監督賞」
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