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「シツレンノススメ」 >シネマデータ
written by シンゴ
ブロークンハーツ・クラブ??? なぁんでまた、恋が全くうまくいった事のありゃしないアタシに、こんなタイトルの映画レビューを書かせるのよぉぉぉ。ブツブツ…。それにねぇ奥さん、この映画まだ新作だからレンタル料金が高いのよぉ(切実)。

とか思いながら映画を見て、ビックリ!! だって、登場人物が多くて誰が誰か分からないのよ、これが。ほら、アメリカ人ってみんな同じように見えるじゃない?まあきっとイケル男だけをじ〜っっと見ていたから、ストーリーまったくわから無かった、というのがホントのところなんだけど……。巻戻しをしながら、だからアンタは誰なのよぉ?なんて思ったりして。ちょっとぉデニス(この映画の主人公よ)がまた違うオカマと寝てやがるわ、キーッ、羨ましい…。混ぜてぇお願いよ!!ご無沙汰なのよ、最近。

そんなカンジで、第一回目のイケメン鑑賞は終わったわ。トホホ。

っていうかさぁ、こんな状態でレビューなんて書けるわけないじゃないのねェ、どうしよォ…。もう原稿ブッチしてやろうかしら?!と言う事で、しばし逃避の日々を送っていたわ。 さてさて、そろそろ映画について書かないと、ただ場末オカマの一人愚痴で終わってしまうわ…。

  ブロークンハーツ・クラブっていうのは超弱小ソフトボールチームの名前。もう一年間試合をして全戦全敗ってほどの実力の持ち主(?)なの…。で、そんなチームメンバーのこれまたうまくいかない恋をイロイロと覗けちゃうのよ。つまり失恋カタログってカンジかしら?

  主人公は、恋愛することに迷いがあって、うまくいきかけている恋を自分から放棄してしまうデニス。例えば、エッチが始まっちゃってるのに、音楽の趣味が合わないからって言う理由で相手を追い帰しちゃうのね…。でもホントは自分とセックスのことしか考えていない相手とは、セックス以外の事について話したいのよ。でもそんな彼の中には、どうも恋愛に対する否定的な感情があるような気がしてしまうんだけど、考え過ぎかしら?

ところで彼はカメラマンで、よくヨーロッパに撮影旅行に行くのよ。だけど、クリスマスとか、誕生日とかイベントがあるときには、必ずブロークンハーツ・クラブの仲間のところに帰ってくるのね。彼にとっては、仲間と一緒にいる事がまだ必要ナンだよね、きっと。でもいくつかの失恋と、最大の親友の死を経て彼は独り立ちをしていくの。彼がどういう風に成長していくのかって言うのがこの映画の見所の一つよ!

  他にも、人に皮肉ばかりを言って周りに心配かけるわ、振られた男の傷をつつく、結構イヤな奴のパトリックとその姉カップルがステキ。どうステキかっていうと姉さんはレズビアン・カップルで、子供が欲しいの。その種を弟のパトリックに求めるんだけど、なかなかふんぎりがつかない。でも最後には、子供を産むんだよね。もちろん子供を産むからイイってもんではないけども、レズビアンとかゲイとかの新しい家族像を描いていると思うわ。橋口監督の「ハッシュ」ともつうじるものがあるかも!?

  最後に、一番大好きなのは、新人ゲイとして周りに振り回されながらも、自分の事を受け入れていくケビンよね、やっぱり。なんてったってカワイんだもん! それにね、彼が両親にカムアウトする時に「僕はパイが好きだ、そしてゲイだ」って言うの。アタシはすきよこのセリフ。なんか良くない?

  一人一人のゲイが、どんな風に変わっていくのかっていうを味わって欲しい映画よ。
(2002/01/01up)
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