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「ゲイカルチャーって何なのさ?」 >シネマデータ
written by つっちー
そこらの繁華街を歩いていて、ゲイのオネエさんというのは一目でわかる。冬でも毛ずね満載(オエ)のショートパンツに裾のはためくチェックのシャツだったりするからだ。その上にマッチョかSG(not ショーガール)だったりすれば太鼓判である。 それに比べるとレズビアンというのはほんとに分からない。ごくたまーに「おおっ!」って人(ショートカット、女要素の低いフェティッシュな服、どことないパサつき感)を見かけると、思い切り友人だったりして非常に寒い思いをする(向こうもだ)。

バーもゲイはガイドだけで「男街マップ」ができるくらい数があるが、レズビアンバーはきっと1枚の紙ペらの2つ折りで済んでしまうだろう。ちなみに何の役にも立たない豆知識だが、レズビアンにはビデボハッテン車両全裸デーもない。そうなると 当然、そこから発生する文化には質量ともに違いが出てくる。ゲイにとって、HIVについてのアウトリーチ活動は火急の問題だが、レズビアンについてはそもそも感染する相手にさえ事欠く現実がある(不謹慎)。ドラァグクィーンはクラブの花だが、ドラァグキングは寒さを禁じえない。

というわけで、ブロークンハーツクラブ(前置き長すぎ)。
パッケージに女が写っていなかったので、非常にやる気のない態度で鑑賞を致しました(ホントは同時期にリリースされた「GIA」を観たかった)。しょっぱなの「ノンケになりきり会話」でつかみはOKのはずだが、態度の悪いワタシは「ふーん、そお」 (←寝転がっている)ってなカンジでした。1回、起き上がったのは「スッテッキッ」 なレズビアンがネクタイ締めて登場した時のみ。

全編が「ディーバ系歌手の名前」、「イカニモ君は誰?」や「ジムでのナンパ」なんかに埋め尽くされつつ、青春ゲイの群像で誰もが感情移入できる誰かが用意されているソツのなさ。いろんな要素を詰め込むだけ詰め込んでも破綻しないソツのなさ。 そして、ソツのないまま終わった。

もはや、アメリカのゲイ文化って、ここまで爛熟期に入っているのかと驚いた。「大衆文化」だけで映画が作れる時代。
監督は「これが言いたい!」って思いではなく、 「こーゆーシーンはウケるわよね(なぜかオネエ)」って計算で撮りきったのだろう。
うらやましいのか何なのか、苦いようなワケの分からない気分になった。
(2002/01/01up)
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