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●映画祭の作り方<第4回>
 「宣伝をしよう!」
 2001/3/30 written by 井上 澄

春…桜が花開き、土筆(←読めた人エライ!)やふきのとうが地面 に顔を出すそんな季節。東京国際レズビアン&ゲイ映画祭も今年の開催に向けて、桜や土筆に負けずに皆さんの耳目に触れねば! というわけで、今回はL&G映画祭の宣伝を担う広報セクションの早瀬陽一さんの登場です。

「当映画祭には観客として過去に何度か足を運んだこともあり、 以前から漠然とした興味を持っていました。自らが広報代理店を経営しているので、何か自分の専門分野で手伝えることがあればとボンヤリ考えていた所に、昨年の実行委員長と出会い、誘われました」 「自ら広報代理店を経営」とは、まさに適材適所な役回り! (と同時に、「おっ、青年実業家」と心のなかで呟いたのは、えぇ、そうです私です)。

で、実際の広報セクションの仕事内容はというと、
「映画祭の情報を主に報道媒体(メディア)を通じ、出来るだけ広く 世間の皆様に伝える事が広報の仕事です。具体的には報道資料の作成・発送、映像素材(ポジ)などの貸し出し、取材誘致、報道関係者からの問い合わせ対応などが含まれます」
「広報」というとテレビや雑誌などいわゆる「業界」とのつながりが あるということで、何となく華やかなイメージがありますが、「報道資料の作成・発送」一つとっても、封筒に資料を詰める→のりづけ →宛名シール貼り…と地道な作業が必要であり(ちなみに報道資 料は毎回約100通発送するそうです)、封筒詰めから問い合わせへの返答まで幅広い仕事をこなさなくてはいけないようです。

広報の仕事は、一言で言えば「宣伝」ですから、一人でも多くの人にL&G映画祭を知ってもらい、会場に足を運んでもらうことが目的です。
「当映画祭では、沢山のお客さんに来場してもらうことが必須ですので、イベント情報系のメディアになるべく洩れないよう掲載してもらうことが重要です」。
「メインは、情報系、よく"Walker"系といわれる媒体(紙およびネット) になると思います。より多くの、幅広い客層の方に足を運んでもらう には、そのような媒体が一番有効だと思います」

早瀬さんの言葉にあるように「より多くの、幅広い」層へのアピールが広報の基本方針であることは言うまでもありません。けれど、それとは別 にもう一つ、「L&G映画祭の広報」としての重要な方針があります。
「『事前告知⇒観客集客』が当映画祭の広報活動の柱ですので、 映画祭期間中の取材誘致などは積極的に行っていません。なぜなら観客およびスタッフのプライバシーというセンシティブな問題を含んでいるからです。メディアの中にもまだまだセクシャル・マイノリティと いう題材に対して、"面白おかしい"的な感覚を持っている人が随分といるので、メディア取材には十分な注意を払って対応する必要が あります」
映画祭を多くの人に知ってもらうという意味では、メディアヘの露出は多ければ多いほどいいのかもしれません。けれど、すべてのメディアがセクシャルマイノリティに対する偏見や誤解を持っていないと は言い切れないということ。その意味で、メディアへの露出の「量 」は 多少減るとしても、L&G映画祭を歪曲せずに伝えてもらうという露出 の「質」をしっかりと確保しておくことが、将来にわたってL&G映画祭 が広く世の中に認知されていく上でとても大切なことなのだと思います。

広報セクションが相手とするメディア、特に紙媒体には定期的な締め切りがつきもの。それが広報ならではの苦労の一つに…。
「月刊誌に掲載をしようとする場合、掲載情報は雑誌発売の2ヶ月前を目安に発送する必要があります。ですので、7月に行われる映画祭 の告知は6月に出したい、その場合4月には最終情報を送る必要が あるのです」
7月→6月→4月…ん? 
4月ってもう4月ではないですか! ひえ〜、 これぞまさに、締め切り逆算地獄! って、他人事みたいに言ってい る場合ではなく、L&G映画祭内部の締め切りをまずはちゃんと守れってことですよね。そうですよね、映画祭内部の進行が遅れる→広報の 報道資料の発送が遅れる→世間への映画祭の宣伝が遅れる→お客さんが少なくなる…うわぁ〜(涙)! (ということで、私が言うのもナンですが、皆さん締め切りは守りましょう!)

では最後に、今年の映画祭に向けての抱負をひとつ。
「まずは昨年同様、満員御礼のイベントで幕を下ろしたいものです。あとは今年は10回目ですので『また今後も長い間続けていける』と確信できるような新しい方向性を見つけられると素晴らしいと思います。それは内部運営スタッフの変化かもしれませんし、映画祭の運営方法などに関係してくることかもしれませんが」

あなたが手に取った雑誌などでL&G映画祭の情報を見かけたとき、その行間に早瀬さんをはじめとする広報セクションの存在をちょっとでも感じていただけたら幸いです。

「代表のヒトコト」

暖かくなってきたのは大変嬉しいのですが、花粉症に悩まされている山平です。へくしょん。さて普段は自分の仕事で手一杯なため忘れてしま いがちですが、広報というのはとても重要な役割です。どんな素晴らしい 映画を集めても、映画祭自体を誰も知らなければ意味がないですからね。

さて、ここまで読み進んだみなさんに私からお願いがあります。雑誌に情報が掲載されることは重要ですが、他にも(もしかしたらもっと効果 的な) 宣伝の方法はあります。それは「口コミ」です! みなさん、この後お友達に会ったら、ぜひ映画祭のことを話題にして下さい。とりあえず「今年もあるらしい」と。 前回の映画祭にいらして、面白いと思った方は、次回はぜひお友達をた くさん連れて来て下さい。(映画祭にいらして、楽しんでくれる方々が、映 画祭の重要な一部として、映画祭を作っているのです。)

広報セクションの話しからは少しずれてしまいましたが、以上、私からみな さんへのお願いでした。それでは。へくしょん。

(山平 宙音)

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第1回 「事務局の代表を決めよう!」
第2回 「人を集めよう!」
第3回 「上映作品を決めよう!」
第4回 「宣伝をしよう!」←here!
第5回 「お金を集めよう!」
第6回 「パンフレットを作ろう!」
第7回 「チケットを作ろう&売ろう!」
第8回 「字幕をつけよう!」

第9回「ホームページを作ろう!」←new!
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渋谷シネクイント他にて、
4月27日GWロードショー
配給:シグロ
http://www.cine.co.jp/
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