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●クィア探検隊<第2回>
 「楽しみながら、ためになる」
written by 溝口哲也
ども、映画祭のウェブ番長溝口です。今日はVOICE2001にやってきました。
VOICEがどんなイベントかというのは、まず<紹介文>を読んでもらうとして(てきとう)。会場の四谷区民ホールは、新宿通りを四谷方面に向かった先の右手にあります。新宿御苑駅から歩いて3分くらいかな。めっちゃでかい「区のカネで立ってます!」というかんじの建物につけば、それが会場 (てきとうその2)。区立という公共の大きな場所でやれるゲイイベントというのはあんまり無くて、会場に入ったときは「ふへー、こんなとこでメンオンリーのイベントやるなんてすごいなー」なんて思ったりします。

「メンオンリーだと?」と思った方々はするどい。VOICEはゲイのためのイベントなので自分を女性と思っている人はダメなの、すまんの。俺の言うことじゃないけど。「ムキ−! 入れないけど絶対みたい!」と思っている人には、映画祭のサイトで女性向けイベントも紹介するから、すこし待っておくれ。

エレベーターを登り会場を進むと、もうすでに人でいっぱいです。区民ホールだけあって中は結構大きい。見上げると、上の方には2階席なんかもあります。適当なところで座り、入り口でもらったプログラムや資料を眺めながら開演まで待ちます。実はこの資料が伏線になって、後々役に立つわけよ。おとなしく座って待つんですが、始まるまではちょっとドキドキします。

さあ! やっと開演です。
オープニングは、貧乏女装集団のアッパーキャンプによるドラァグクィーンショー。映画「ムーランルージュ」の主題歌「レディーマーマレード」にのせてのパフォーマンスは、観ててとっても楽しいです。ひときわ目をひいたのがリル=キム担当の肉襦袢ゲブ美嬢(リル=ゲブ?)。巨体がはねる様は圧巻でした。

次にスクェアダンス・クラブ、Edo 8s(エドエイツ)のダンスショーです。スクェアダンスってのはアメリカ西部開拓時代に生まれたカントリー&ウエスタンメロディにのって、8人が手をとりあって踊るさわやかな踊りです。なんか我ながら変な説明だな、ネットで調べたんだけど。要約すると、カントリーにあわせてみんなでにこやかに踊るんすよ。皆さん楽しげで観てるほうも面白かったです。

次は、東京ゲイパレードの前夜祭でも歌っていたYosuke君のライブです。3曲のうち、1曲はなんとこのVOICEのために書き下ろしたとの事。すっごいヤル気まんまんです。歌の方も、彼独特の振りをしながら最後までキメてくれました。あまりにも振り付けが個性的だったので、帰りがけにちょっとまねしたりしました。意外とむつかしいのね・・・。

次は、このイベント主催の「ぷれいす東京」によるトークショウ。
HIVポジティブ(陽性)であることをオープンにしている長谷川博史さんと春日亮二さんをゲストに迎え、ぷれいす東京スタッフの生島ユズルさんがホスト役を勤めます。

トークのテーマは「ポジティブライフとは?」これはHIV感染者であることを示すポジティブという言葉と、前向きと言う意味のポジティブをかけてるんですね。ここでやっと、会場入り口でもらった資料が役立ちます。トークではゲストに実生活を語ってもらいながら、HIV感染者のアンケート結果にも触れるんですが、僕達観客も一緒になってもらった資料を読むコトができるんです。

「感染後の交流頻度は変わったか」、「周囲にどこまで感染を知らせているか」、「今の恋愛事情は」などなど。HIVに感染しても今までどおりの生活を続ける事が可能なことが、アンケートの結果からわかります。これにより「もしも感染したらどうなるのか」という、多くの人にとっての不安が解きほぐされ、また感染していない人に今後の注意を呼びかけることができるのです。資料には他に、20人のHIV陽性者の生の声をまとめた「POSITIVE VOICE」というものもあり、これを読むことで、ゲストの二人以外の多くの人についても知る事ができます。

HIVに感染しているかどうかは、見た目でわかるわけではありません。トークの最後では、「HIVポジティブも、そうでない人も、どちらかわからない人も、みんなが共存することの重要性」が語られました。たしかにそのとおり!

このゲストトークの後も、色々な音楽バンドやグループが登場します。よーし駆け足で紹介しちゃうぞ。
フォークソングの親弐(チカチカ)、ゲイアイドルユニットのUNIT BATH(ユニットバス)、ブラスバンドのThe Wind Emsemble(ザ・ウィンドアンサンブル)、男声合唱団のスキンエコー、2001年ゲイパレード応援ソング「GO-GO!パレード」を歌ったバブリーナ&体育CUTS、そして今回の司会を務めたべーすけさんによるピアノ演奏。そして最後に、出演者がみんな出てきて、「どんなときも」と「明日があるさ」を全員で合唱しました。

僕はVOICEに来るのは初めてなんだけど、最初から最後までアットホームな、和気あいあいとしたイベントで楽しかったです。バランスの取れたプログラムで、音楽を楽しみつつ、HIVについても考えることができ勉強になりましたねー。次回のVOICE2002も今年やることがきまっているそうで、ぜひ今年の年末もまた、見に来たいと思います。 
(2002/04/04up)
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