いきなり関係ない話だが、デパートの1階には必ず化粧品売り場がある。うっかり迷い込んでしまったが最後、もう生きて戻れないような気分になってしまう。マスカラとマラカスがどう違うのか判別
できないワタシのようなスッピンレズにとっては、様々な種類の猛獣(ヒョウ、大蛇、ワニ等)が住んでいる密林のようである。猛獣はもちろん、爪をとぎ、目を光らせ、獲物を待ち受けている(被害妄想)。ワタシは小さいネズミさんがそそくさと逃げるように食品売り場へ降りてゆくのである。
「ワタシ、オンナなの。ほーら、セクスィでしょ。ウフン」みたいなフェロモンむんむ~んな方々を見ると、なんともいえない気分になる。劣等感もあります。「どーせ、
アタイは身長155cmのチビッコで、性別分化も定かでない年齢不詳の謎の生物だよぅ!
」つーカンジ。でも、分かりやすいセクスィには、ヒデキのおヌード写
真集みたいな キモ悪さも感じるんです。ウエエ。
ワタシ、「ショーガール(略すとSGだわ!)」をロードショー公開で観てはいましたが、ナンカ怖い話だということをおぼろげにしか覚えていませんでした。だって、
猛獣の話なんだもん。
主人公のノエミちゃん(ちゃん、つーてもワタシと軽く身長差15cmはある)はネイルアートが好き。そう、米粒にお経を書く世界ビックリ人間みたいな作業を自分の爪にするやつ。ワタシ、アレがカッコいいとはとても思えないのね。だって、スポーツできないし、パソコンだって打てないじゃん。え?! 両方ともしたくない? これは失礼しました。ふんだわさ。
ビデオで復習しても、すんごいうろ覚え。で、違和感ぬぐえない。「ん? 主人公にからむ男って、こんな優男だっけ?」「デスコのシーンがないよーな気が…」おっかしいなぁ。「あ、ヴェルサーチをヴェルサイスって間違えてる。ひー、田舎モン&バカ丸出しー!」ちゃんと覚えているじゃん。「でもなぁ、足を組み替えて『ザッツ
ナァ~イス』つーシーンがないぞぉ」そうです。ここでワタシも気が付きました。
「ショーガール」と「氷の微笑」が混じっていたのです!
ワタシにとっては「女」を売り物にしつつのし上がる人はみな同じでした。
要はケツとオッパイの映画です。でも、監督はそれをわきまえてて、変な教訓はくっつけたりしてません。潔いです。
唯一、イケる女が出てきたシーンは病床のクリスタル。ブ厚い化粧もなく、静かに笑うその姿は、「コーキィィィィ!!!」(結局レズかい)女商売を負けた人にしかワ
タシは興味がないようです。
そして、ワタシ自身も女商売を張ることもができず、化粧品売り場から敗走しつづけるのです。
(つっちー)
「鬼レズはマッハで走る」
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Sirius/1083/
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