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「But I'm a Cheerleader」 >シネマデータ
written by R.
僕、レズビアン映画ってものをはじめて観ました。別に避けてきた訳ではないんだけれど、今まであまり興味がなかったのね。なんだか自分と、とても遠い所にあるような気がして。
で、観ました、「GO!GO!チアーズ」。主人公のメーガンは、17歳でハイスクールのチアガール。つき合っている彼氏はアメリカンフットボール部のキャプテン。とくれば、本来ならば誰もがうらやむような、アメリカの典型的な優等生、学校のヒロインとして華々しく描かれるキャラクターのハズだったのに、彼女はなんと、隠れレズビアン!? しかも自分では全然自覚していない、その<レズビアン体質>を、両親や友人から次々に指摘されて、なんと同性愛を<更正>させるための施設に強制的に入れられてしまうことになる・・・。

たぶん世間ではB級コメディ、なんて呼ばれる突拍子もない破天荒なストーリーの映画なんだけど、結構説得力のある映画だと思いました。得に主人公のメーガンが同性愛を<更正>するための施設にはいったことで、逆に自分のそういうセクシャリティを自覚して、ほんとうの自分を発見することになる、なんていうストーリーの流れは、自然に感情移入ができて、ちょっと感動的。

でね、おもしろいなあと思ったところがあって、主人公メーガンの両親が、メーガンがレズビアンだという事を、本人に指摘する場面があるんだけど(しかしこれも相当強引なストーリー展開だな)、彼女はベジタリアンだからレズビアンに違いない、って言うんだよね。
これって、アメリカでは、ベジタリアンとレズビアンのイメージは連想しやすい、というまさにステレオタイプな考え方からきていて、そういえば、この映画って、ゲイもレズビアンもかなりステレオタイプな切り口で描かれているのね。
例えば、ゲイはメカに弱いとか、フットボールが出来ないとか。そういう、わざとらしくもある、<典型的な>ゲイ、レズビアンの姿の描き方が、「あるある!」と妙に納得させられ、滑稽でもありました。

ということで、僕の人生で栄えある第1号のこのビアン映画の原題「But I'm a Cheerleader」は、ラストシーンを観れば、その意味がわかります。それは、「But I'm a vegetarian」であり、「But I'm a Lesbian」であり、「But I'm just a Girl」なんだよね。でもさ、この主人公の女の子、チアリーダーっていうくらいなんだから、もうちょっと可愛い役者さんを使えばよかったのに。声もガラガラなんだよね、ヒロインだっていうのにさ・・・。
(2002/04/10up)
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