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「ヨーグルト菌は、住環境のバロメーター!?」
written by ユミコ
皆様、お久しぶりです! 
シュウカンユミコ、映画祭直前になって止まっちゃったんですが、また時々こうして映画祭のHPに出没するので、よろしくお願いします。

昨年末に名古屋に行って来た。友達の実家に泊めてもらったんだけど、そこの家族が私の上を行く健康食フリークで、さすがの私も最終日には(こってりしたものを食べまくりたい!!)と思ったほど。名古屋にいたのはたった4日間だったけど、体の調子はかなり良かった。やっぱり食べ物は大事だと実感した旅だった。

中でも私の興味を引いたのは、毎朝出てくる自家製ヨーグルト。ヨーグルト菌と言うのがあって、見た目は普通のヨーグルトなんだけど、それに市販の牛乳を混ぜ、室温で1日置いておくとヨーグルトになるという優れもの。ヨーグルトを作るのって、温度管理とか、容器に雑菌が入らないようにするとか、大変そうなイメージがあって試したことがなかったけど、友達のお父さん曰く、ヨーグルト菌は強いから、少々雑菌が入っても繁殖しないのだそうだ(ちなみに市販のヨーグルトに牛乳を混ぜても、菌が強くないので固まらないんだって)。たいしたお土産も持たずに4日間泊まらせてもらったのだが、帰り際にはしっかりとヨーグルト菌を携えて帰ってきた。私はこれからはじまる「自家製ヨーグルト生活」にすっかり浮き足立っていた。

だが、ヨーグルト菌がうまく繁殖できるか心配だった。友達の父親は「“普通”にしていれば大丈夫」と言っていたが、うちは普通ではないのだ! 昨年11月から自分の家というのを持たず、ずっとユースホステルのようなところで共同生活をしているのだけど、場所柄、住人はほとんど外人ホステスで、部屋は散らかし放題。トイレも床にナプキン(もちろん使用済み)が落ちているのは当たり前・・・・・道路の方がよっぽどきれいなのである。果たしてヨーグルト菌は、この劣悪な環境でも繁殖できるのか。自分がどんなところに住んでいるか改めて試されるような気がした。

1日目。
うまくいった。
これならやっていけるかもしれない、とすでに自信を持つ私。

2日目。
名古屋で食べたのと違う匂いがするような気がするが、しまっていたビニール袋の匂いのような気もする。ビニール袋を取り替えなきゃとおもいつつ、忘れる。

3日目。
匂いがますます強くなる。匂いと言うより、臭(にお)い。この臭いはなんだろうと考えて、「そうだ、学校給食で牛乳を机にこぼしたときに拭く、雑巾の臭いだ!」と思いつき、懐かしさがこみ上げる。

4日目。
ヨーグルトの表面が黄色くなる。上澄みを取りのぞいて食べる。午後、お腹が痛くなる。

お腹がいたいのは生理前だからか、それともヨーグルトがおかしくなっているからか、体質改善の好転反応か・・・様々な思いが巡るが、食べるのをやめようと思いつつ、気がつくと牛乳を継ぎ足してしまう。一度おかしくなった菌でヨーグルトを作ったら、もうその後はずっとおかしいものが出きあがるのか、それとも思い直してまたこの臭いは消えてくれるんだろうか。何しろ私はヨーグルトを作るのが初めて。名古屋のおじさんは、その菌でもう2ヶ月ヨーグルトを作りつづけているといっていた。
変なところで負けず嫌いという性格も災いして、同居人の心配をよそに、私は毎日「おいしい」と言って食べつづけた。

1週間後。短かったヨーグルト生活に終止符が打たれた。
菌が腐っている上に私はそれを直射日光に当てたまま、2日間家に帰ってこなかったのだ。それはもはやヨーグルトを通り越し、チーズになろうとしていた。しかも腐ったチーズに!!!

私は黙ってそれを流しに捨てた。すごい臭いだった。やはりここはヨーグルト菌にとって苛酷な環境だったのか・・・。じゃあ風邪も引かずにここで暮らしている私は一体何? と複雑な気持ちになった。

今、私は名古屋のおじさんからのヨーグルト生活はどうかという電話を最も恐れている。

以上、ユミコの近況報告でした。
(2002/01/21up)
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