いたたたたたた、イタイなぁ。
僕の心のどこかをつついてくる。
この映画、「ハッシュ!」を観ながら、そんなことを思った。僕は、あんまり映画を考えてみる人じゃないので、感性だけで「すごいなあ」とか「こわい」とか「おもしろーい」とか感じる。もちろんその奥には、そう思えるだけの理由がどこかにあるハズだ。僕がこの映画を観て感じた、心に刺さる「いたたたた」の理由も。
たとえば、朝起きて、一緒に夜を過ごした相手が連絡先も告げずに帰ってしまった。
~僕なら、もっと一緒にいたいのにと思ったり。
たとえば、職場で結婚する人を祝福しなくちゃならない。
~だけど、うまくその場になじめないと感じたり。
たとえば、同僚の女の子がアプローチしてきたのに、うまくことわれない。
~ゲイって、いっちゃえば楽なのにと考えたり。
そんなシーンを見るたびに、僕の胸はぎゅっと苦しくなったのは、自分にもすごく心当たりがあることだからなんだろうな。僕がヘテロ(異性愛者)なら、いったい何を感じるんだろう? 試写室では、笑いがおきたりして反応は好評だったけど、思わず「どんな感じでした?」って聞きたくなっちゃいました。映画の本題はもっと別のところにあるんだろうけど、そんな「身近さ」を感じながら観てました。さすがというべきか、橋口監督。
そんな「おっ!」っと思わせるシーンをちりばめながら、話はゲイのこと・彼氏のこと・子供のこと・家族のことを身の回りにぐるぐるまきつけて進んでいく。人にはそれぞれの環境があってそれぞれの人生をそれぞれ生きていく。映画は、そのいろんな人生を体験できるものなんだけど、ゲイを正面から取り扱ったものって少ないでしょ? 日本人の目から見た貴重な「ゲイとしての体験」をしばし楽しんでもらいたいと思う。
あ、夏の映画祭もその貴重な体験のできる楽しい場所ですので、ぜひ遊びに来てください。
(2002/04/22up)
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