東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 the 11th tokyo international lesbian and gay film festival web site
エイガサイクィア・デ・ポンゴー・ゴー・クィアーズ!インフォメーショントップ

11thmenu イベント案内 会場マップ チケット情報 タイムスケジュール 上映作品紹介
映画祭前売り券ウェブ販売
G8 web

映画祭について 映画祭会則 関連link サイトマップ
E-mail

ナビゲーションバートップページゴー・ゴー・クィアーズ
●チーフ溝口の愛され作戦<第1回>
 「愛し、愛されるということ」
written by 溝口哲也
皆さんはじめまして。映画祭ウェブ部門チーフの溝口と申します。
映画祭のHPなのに、タイトルを見て「何だこれって」思われた方もいるかもしれませんね。このコラムは前年のHPで「シュウカンユミコ」という連載コラムがあって、それを今年向けに引き継いだものなのです。いわば映画祭スタッフである溝口個人の雑記帳といいますか。徒然ものです。みなさん気楽に読み流していただければうれしいです。ちなみにこのタイトルは、みんなでコラムの名前を考えている時に「愛され作戦」という映画があるのを知りまして、語感のステキさから採用に至りました。映画祭も皆さんから愛されるものになればいいですね。強引かな。

前置きはこれくらいにして。さて「愛され作戦」、栄えある第一回目ですよ! みんな愛されていこー!

・・・・。

突然ですけど、僕は昨日彼氏と別れました・・・! ウウゥッ! つらい! まさか「愛され作戦」初回からこんなことになるとは! てなわけで、今回のテーマは「愛されるということ」です。もちろん、みなさん恋人のいるいない、色々あると思うんですけど。どーですか、恋人のいる方のみなさん。相手のことスキですか? まあほとんどの人はスキですよね。イイことです(不幸専の人は知らない)。 んで気になるのは、どんなところがスキなのか?ってこと。最初のラブラブな頃は「全部!」なんて答えちゃうこともあると思うんですけど、付き合いも長くなると、そうはいかなくなります。「この人のココはキライ、ココはスキ。」、かなりはっきり分かれていきます。

んで好きなところもはっきりとするわけですが、時がたつとその内容もだんだん変わります。「顔が男前」「カラダがいい」「アレがいい」なんてのは興味なくなって、「人の悪口を言わない」「柔軟に話を聞ける」「ポイ捨てしない」とか、その人の根ッコにせまるものがスキになると思うんです。恋人としてよりも、人として好きというか。僕はそうでした。そうするとね、そういう根ッコのスキの部分ってのは、恋愛感情にはそんなにつながらなくて、むしろ「情」につながると思います。相手といてもドキドキしないし、むしろ親近感のようなイイかんじ。「恋愛」から「情」へのシフトと言うのが一番いいかもしれない。僕はドキドキはしなくても、今まで以上に近い存在になったようでうれしかったです。

でもここで一つの問題が。もしも「恋愛」から「情」へ変わらなかったら・・・?
人として好きってのは、ただのいい人で終わることもあるわけで、「キライじゃないけど、もう恋愛も情も感じない」なんてことになってしまったら・・・。「恋愛」と「情」ってのはそれぞれが別の場所にあって、そこを移るのは綱わたりみたいなもんだと思います。(僕は見事に踏みはずしましたが) もちろん他にも、「恋愛」と「情」を両立してる人はいるだろうし、いろんなやり方があるとは思うんですよ。つな渡りってのは一例だと考えてください。今になって振り返ると、僕にはつな渡りだってやってけるって過信してたんですね。恥ずかしいことですが。やっぱり長い付き合いだってことにあぐらをかかず、常に自分の立ち位置をしっかり見据えないとねえ。それには自分だけじゃなくて、相手がどう思ってるかもちゃんと確認しないとまずいですよ。

恋愛を維持する努力が必要だったのか、恋愛を情に変えるいい方法があったのか、正直なところ、何が必要だったのかはまだよくわからないですが、とにかく、僕は独り身にもどったわけで、まだまだこれからもがんばらないといけないのです。なんせ「愛され作戦」ですから。
(2002/01/01up)
>>>NEXT だまされごっこ
All Rights Reserved by tokyo international lesbian and gay film festival