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2006年映画祭
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■ はじめに(当映画祭概要)
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「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」は、1992年より毎年開催されている、セクシュアル・マイノリティ界では、唯一、長年継続して行われている歴史あるイベントで、今年で16周年を迎えます。
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1991年に国際連絡会議ILGA(International Lesbian&Gay Association)の日本における支援・参加団体であるILGA日本に加盟する非営利団体として発足し、以降年一回、「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」を開催しています。
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当映画祭は、一般上映される機会の少ないセクシュアリティやジェンダーをテーマにした優れた作品を紹介し、映像文化創造に貢献することをその趣旨としています。
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また、作品の上映を通してセクシュアル・マイノリティやHIV/AIDSに関する偏見や誤解を解き、より多様で自由な社会を創出するための教育と情報提供の場となることを目指します。
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加えて、海外の作家や世界各国のセクシュアル・マイノリティ映画祭とのコラボレーションを通じて、幅広いネットワークを構築し、芸術の国際交流をより活発に促進することを目的としています。
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1992年に、第一回目を開催以降、回を重ねるごとに、開催規模が大きくなり、映画の質も向上してきました。また異性愛者の観客もかなりの割合を占めるようになり、現在では、セクシュアル・マイノリティである人たち自身が楽しむための「お祭」でありつつ、異性愛者たちがセクシュアル・マイノリティの豊かなカルチャーに気軽に触れることのできる「アートイベント」として定着して来ています。 2004年度からは、文化庁からの支援も頂けるようになり、社会的にも認められた映画祭として歩んでいます。
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世界にはセクシュアル・マイノリティをテーマとした映画祭は150以上ありますが、同種の映画祭の中では当映画祭は観客動員数において、香港と並びアジア最大規模を誇っています。毎年、延べ6000名超のお客様にご来場頂き、人気プログラムでは、立ち見・売り切れなども続出するほどの盛況ぶりです。
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その人気の秘密はもちろんクオリティの高い映画作品と他では体験することのできないイベントの数々。今年は特に世界中から選りすぐりの恋愛映画を中心に上映します。
■ 2007年の見どころ
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今年の当映画祭のテーマは「LOVE」!世界中から、出来立ての選りすぐり恋愛映画をお届けします!
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オープニング作品は、ハイクオリティな作品を創り続け、世のセクシュアル・マイノリティを大満足させてくれる製作会社「POWER UP」が放つ最新作『ちっちゃなパイパイ大作戦!』。『Go!Go!チアーズ (But I'm a Cheerleader)』のジェイミー監督による、ハイパワームービーです。監督も来場して、ゲリラなオープニングナイトを展開します!
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一方、取りを飾るのは、台湾が生んだ鬼才、陳正道(Leste Chen)監督による傑作『永遠の夏』(仮題)。甘いルックスと鍛えられた身体が魅力の華流映画界の新星、ブライアン・チャンや、若手演技派俳優のジョセフ・チャンらが、とてもせつなく、トライアングル・ストーリーを見事に演じ切っている超話題作。今秋の劇場公開を前に、いち早く映画祭に登場します! また、主演のブライアン・チャンや、ジョセフ・チャンの来場も決定!見どころの中の見どころなクロージングになることは必至です!!
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また、同じ台湾映画で、今年のベルリン国際映画祭で見事「テディ賞」を獲得した話題騒然の『TATTOO −刺青−』がジャパンプレミアで登場。現在のところ、国内配給がついていないため、この名作を観るチャンスは当映画祭のみ!これを逃したら後悔し切りです。キュートで美しい女優陣の競演をご堪能有れ。
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さらに台湾からは、できたてホヤホヤのラブコメ『ゴー!ゴー!Gボーイズ』も登場。カワイくてカッコいいイケメンたちが、ドタバタしつつも胸きゅんなラブストーリーを繰り広げます。
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他にも、アジアということで、日本映画も大充実。
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吉井怜と今宿麻美という、キューティ&COOLな二人の競演が見物の『ラブ マイ ライフ』も外せません。レズビアン作品でありながら、等身大のゲイが親近感たっぷりに描かれる今作は、ゲイの人たちにも是非観て欲しい佳作。「やまじえびね」による原作の同名コミックを忠実に映像化しながらも、さらに豊かに描かれるガーリー・ワールドに、とても好感が持てます。今作で映画俳優としてデビューした石田衣良をはじめ(ゲイのパパ役!)、浅田美代子と秋本奈緒美によるビアンカップル、池内博之と高橋一生による等身大のゲイ描写など、これでもかと著名人が次々登場します。(小泉今日子も実は出てたり...)今作を観た後の爽快感は、スクリーンで、そしてみんなで観ればこそ。また、主演のお二人の来場も正式決定しており、今年の映画祭の「華」となるのは間違いありません。
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また、今やボーイズ☆ラブ界の王子に君臨する斎藤工主演『スキトモ』を、スペシャル・エディション(特別編集版)で上映。ボーイズ☆ラブ・ファンにはたまらない、王子のスペシャル・ショットに浸りましょう。
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今年唯一のトランスジェンダー作品として、2006年秋に日本テレビで放映されたドラマ『私が私であるために』をノーカット版にてスクリーン「初」上映します。あいざわさきらが主演、またオリコンチャートを賑わせている歌手の中村中(なかむら あたる)が出演しており、ドラマ作品としてのエンタテイメント性を保ちながら、性同一性障害の当事者たちを主要キャストに配置することでリアリティを追求したという、世界的にも類を見ない画期的な作品です。
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他にも、レズビアン・インディーズ監督として希少な存在であるiri監督の最新作『その月が満ちるまで』も上映。当事者でなければ描けない自然な描写に心が温まります。当日は監督とのティーチインも予定しています。
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また、前大阪府議会議員であり、今夏、民主党・参議院比例区・公認候補として国政へチャレンジする尾辻かな子氏のドキュメンタリー作品もあり、そして、恒例の日本公募作品プログラムもあり、「時代はまさにアジア!」を裏付けるアジアンパワー炸裂、アジア映画の勢いを見せつけられるようなラインナップになっています。
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…と書いてしまうと、欧米作品が少ないようですが、そんなことはありません!例年以上に充実していますよ!
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抱腹絶倒のゲイ版『アメリカン・パイ』とも言うべき、当映画祭史上もっともおバカでセクシーなドタバタコメディ『お願い!チェリーボーイズ』が日本初上陸!
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当映画祭ではもうすっかりおなじみ、名作『ヨッシ&ジャガー』のエイタン・フォックス監督の最新作『バブル』が早くも登場。宗教、人種、紛争、暴力、愛などのキーワードを織り込み、イスラエルの若者達をリアルに描いた待望の衝撃作です。
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キャスパー・アンドレアス監督の舞台挨拶がとっても楽しみな『ハッテン☆サマー』は、一昨年の当映画祭で上映した『ワイルド・サマー』の続編とも言うべき、ニューヨークのゲイ・ライフをリアルに、そしてコミカルに描いた作品。
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超イケメンの、孤独な売り専ボーイとしての心の旅を、静かなタッチで描いた秀作『ボーイ・カルチャー』。
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そしてそして今年の映画祭はレズビアン作品が大充実!
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先に挙げた『ちっちゃなパイパイ大作戦!』や『TATTOO −刺青−』、『ラブ マイ ライフ』の他にも、教師と生徒の禁断の恋を描いた『恋するアナベル』、役割分担だとか、ジェンダーやセクシャリティーだとかの固定観念を楽しく弄ってみせるニューヨークが舞台のラブコメ『NYカンタービレ』、そして世界中の映画祭で絶賛され、数々の賞を受賞している話題作『愛のエアリアル』など、極上のレズビアン作品が揃いました。
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他にも、ドキュメンタリー作品『デンジャラス・リビング』と『ロージーと行くレインボークルーズ』の二本と、暴走ブラックジョーク炸裂アニメーション『クイア・ダック ザ・ムービー』、そして、ジャパンフレミアばかりをセレクションした海外短編作品集と、どれを観ようか、めちゃくちゃ迷ってしまうラインナップ。さぁ、あなたはどれを観ますか?
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皆様のご来場を心よりお待ちしております。
■ 代表挨拶
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ようこそ、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭へ。
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今年もまた夏の暑さとともに、熱気あふれる映画の数々が日本・東京へ集結します。
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恋あり、涙あり、笑いあり。
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レズビアンあり、ゲイあり、ノンケ(*)あり、なんでもありの映画祭は、きっとあなたをクラクラさせてしまうはずです。
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でも、そんな衝撃は夏の暑させいにでもしておいて、まずは一緒に映画を楽しみませんか。
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はじける夏と映画祭が、あなたをお待ちしています。
第16回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭代表 宮沢英樹
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*「異性愛者」のこと。