自分らしく生きるには、故郷を離れるしかなかった ⎯⎯
大切な人ともう一度向き合いたい人へ贈るハートウォーミング・ドキュメンタリー
<作品解説>
「大好きな家族には、いつかカミングアウトしたいと思ってた」と語るのは、新宿二丁目の老舗ゲイバー「九州男」の二代目店主、かつきママ(川田美輝さん)。自分らしく生きるために、故郷の沖縄を離れた20代後半。それから10年後、両親にゲイであることをカミングアウトし、戸惑わせ、悩ませた。そして今は「一番仲がいい」と言えるまでになった。現在の家族のカタチになるまで、一体どんな対話があったのか。どうやって分かり合えたのか。故郷の沖縄県那覇市を巡りながら、家族・友人らとカミングアウトした当時を振り返り、今だから言える気持ちを語り合う。
<松岡弘明監督からのメッセージ>
今回のドキュメンタリー映画の製作は、ゲイであることをカミングアウトできずに母親を癌で亡くしたことがキッカケでした。一番大切な存在のはずの母親と向き合えずに先立たれてしまったことを後悔し、カミングアウトして分かち合う世界線はなかったのかを考えていました。年月が経ち、かつきママのカミングアウト・ストーリーを「九州男」で聞いたとき、これが自分の知りたかったカミングアウトの理想的なエンディングだと思いました。こんな可能性もあるんだということを、ぜひとも映像で伝えたい。そんな想いで、今回の映画を製作することにしました。
英題:Okinawa Coming out Chronicles “Mama” Katsuki’s Hug-Filled Road Trip
監督:松岡弘明
2021|日本|103分|日本語
[ドキュメンタリー] / [G]