queer de pon

クィア映画劇場公開済作品
(2001/6/17更新)
 

■I.K.U. (2000)

ゲノム・コーポレーションはこれから売り出そうとしている、I.K.U.システムの最終開発段階に入っていた。そのシステムとはI.K.U.サーバーにアクセスすることにより 、I.K.U.データを直接脳で感じ性器の接触の無しにオーガズムに達することができる という画期的なものだった。そして、そのI.K.U.システムを完成させるために、相手の欲望によって変身する7人のセクシー・レプリカント“レイコ”をニュー・トーキ ョーに放ち、あらゆる人間のオーガズム・データを収集しようとするが…。マーガレットやハスラー・アキラも出演するサイバー・ポルノ映画。

渋谷シネパレスにて、5/3よりレイトショー公開
配給:アップリンク
オフィシャル・ホームページ http://www.i-k-u.com/

■踊るのよ、フランチェスカ! FRANCESCA PAGE(1997)

第9回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭のオープニングを飾った『踊るのよ、フランチェスカ!』がついに公開!
娘をブロードウェイのスターにするべく奮闘するむステージママのリタと、リタの情熱とは裏腹にちっとも才能の片鱗を見せない娘のフランチェスカ。ところがある日、 フランチェスカがミュージカルの主役オーディションになぜか合格してしまう。そこにはミュージカルのプロデューサー、ベロニカの陰謀が・・・。
ドラァグ・クイーン・ディーバのヴァーラ・ジーン・マーマンとアルモドバル映画でおなじみのロジー・デ・パロマが火花を散らすスタイリッシュでゴージャスで最高にファニーなミュージカル映画!

渋谷シアター・イメージフォーラムで4月28日よりレイトショー公開
配給:巴里映画
オフィシャル・ホームページ
http://www.pariseiga.com/fran.html

コラム「プロデューサーに気をつけろ!」へGO!!

■大島渚特集

一昨年、長い病から復帰し、「御法度」を撮りあげた大島渚。幕末時代の新撰組を題材に、男色に真正面 から切り込んだその作品については賛否両論でしたが、大島の作品には「御法度」以外にも幾つか同性愛を描いたものがあります。第二次大戦中、日本軍占領下のジャワ島を舞台に、日本軍人と捕虜となったイギリス兵らの友情や葛藤を描いた「戦場のメリークリスマス」、チンピラたちの間のほのかな同性愛感情を描 いた「太陽の墓場」、そして冒頭にレズビアン・シーンが出てくる「愛のコリーダ」 など。政治、死刑制度、家父長制、朝鮮・韓国問題、そして性など、常に社会の中で隠蔽されてきた事柄を取り上げてきた、先鋭的な映画作家の最良の作品が堪能できます。

池袋新文芸座にて、5/1〜5/7 連日二本立て特集上映 
新・文芸座 ホームページ  http://www.shin-bungeiza.com/

■ ベーゼ・モア 

Base-moi 娼婦のナディーヌは、些細な事が原因でルームメイトのセヴェリーを殺してしまった。 そんな彼女が、同じように兄を殺してしまったマニュと出会い、意気投合し、共に当てのない旅に出る。そして二人は現金や銃を強奪し、男たちを次々と殺して行く・・・ 。フランスの若者に絶大な人気を誇る女性作家ヴィルジニー・デパントの大ベストセ ラー小説を、本人自ら、元ポルノ女優の友人コラリー・トラン・ティと共に完全映画 化。その過激な内容ゆえに公開1週間でフランス映画史上前代未聞の上映禁止になってしまった問題作。ちなみに「ベーゼ・モア/Base-moi」とはフランス語での「Fuck Me」の こと。

配給:コムストック
http://www.comstock.co.jp
日本版オフィシャルサイト http://www.baise-moi-jp.com

■カナダ映画祭2001  

4月から7月にかけて日本全国で開催される「見えてくる、カナダ/THINK CANADA /Pensez Canada」フェスティバルの一環として、カナダ映画祭2001が開催されます。 カナダはアトム・エゴイヤンやデヴィッド・クロネンバーグといった映画作家、キア ヌ・リーブス、ジム・キャリーといった映画スターだけでなく、ジョン・グレイソン、 ブルース・ラ・ブルースといったクイア映画作家をも生み出しています。昨年の当映画祭でも、その豊かで多様性のある文化を持つ国のクイア映画に焦点を当てました。  
今回催されるカナダ映画祭2001では、一昨年の当映画祭で上映された「2セカンズ」 が、「2秒」というタイトルで再上映されます。見のがされた方は、この機会に是非 ともどうぞ。監督も来場予定です。  

4/24(火)〜30日(月・祝) 国際交流基金フォーラム

■ ジャン・コクトーの特集上映及び作品展

詩・演劇・美術・小説、そして映画と様々な芸術ジャンルにおいて輝かしい経歴を残 した天才芸術家ジャン・コクトー。その彼と作品のインスピレーションとなった男た ち、作家のレイモン・ラディゲ、ジャン・デボルト、マルセル・キル、コクトーの養 子であるエドゥアール・デルミット、そして俳優のジャン・マレーらとの関係に焦点 を当てたジャン・コクトー展「美しき男たち」がBunkamuraザ・ミュージアムで開催 中ですが、その作品展に併せてコクトーの映画作品やドキュメンタリーなどが上映さ れます。
現世と死の世界を狭間にかけた悲恋物語「オルフェ」、家族に邪険に扱われている美 しい末娘が醜い王子と出会う「美女と野獣」、オペラでも有名な「トリスタンとイゾ ルデ」に着想を求めた「悲恋(永劫回帰)」、コクトー自身を始め、マレー、ココ・ シャネル、サティ、ピカソ、ダリらがコクトーについて語る「ジャン・コクトー、知 られざる男の自画像」、コクトーが多く残した壁画の一つに焦点を当てた「サント・ ソスピエール荘」などが上映されます。今では映画館で上映される機会があまりない 作品ばかりですので、是非ともこの機会にどうぞ。


★ジャン・コクトー展「美しい男たち」開催記念特別レイトショー
渋谷Bunkamura ル・シネマにて4/27より 連日pm9:25よりレイトショー
「オルフェ」     4/27 4/30 5/3 5/13 5/19
「美女と野獣」    4/28 5/1 5/4 5/11 5/20
「悲恋(永劫回帰)」 4/29 5/2 5/5 5/12 5/18
「ジャン・コクトー、知られざる男の自画像」「サント・ソスピール荘」
渋谷ユーロスペースにて、レイトショー公開中
オフィシャル・ホームページ
http://www.cablehogue.co.jp/cocteaufolder/cocteu.html

★ジャン・コクトー展「美しき男たち」〜5/20(日) Bunkamuraザ・ミュージアム

■ドッグ・ショウ! BEST IN SHOW(2000)

アメリカで大人気の「ドッグ・ショウ」に参加するために、多くの愛犬家が全米中から集まった。弁護士夫婦や年の離れた大富豪夫妻やゲイ・カップルなど、犬以上に一 癖ありそうな飼い主たちが見守るなか、ついに「ドッグ・ショウ」は始まった・・・・ 。単館公開ながら口コミが広がり、全米で拡大公開、更には幾つかの賞にもノミネー ト・受賞したコメディ映画がついに日本上陸。愛犬家もそうでない方も是非とも必見。

渋谷シネマライズにて公開中
配給:ワーナー・ブラザーズ
オフィシャル・ホームページ http://www.dogshow-cinema.com/
アメリカ http://bestinshowonline.warnerbros.com/

■ビートニク THE SOURCE(1999)

従来の文学の枠を外れた自由奔放な文章スタイルで、セックス、ドラッグ、同性愛と いった事柄を描きつづけてきたアレン・キンズバーグ、ウィリアム・バロウズ、ジャ ック・ケルアックといった「ビートニクス」たちの作品をジョニー・デップらの朗読 を交えながら、当時の「ビート・ムーブメント」を捉えたドキュメンタリー。 当時、斬新でセンセーショナルだった文章が、時を超えた今なお色褪せないことがこ こでは実証されている。

渋谷シネ・アミューズにてレイトショー公開中
配給:ザジ・フィルムズ

■見出された時 Le Temps Retrouve(2000)

マルセル・プルーストの大長編小説「失われた時を求めて」の最終章をチリ映画界の鬼才ラウル・ルイスが映画化。カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール、ジョン ・マルコヴィッチ、ヴァンサン・ペレーズ、パスカル・グレゴリーといったスター俳 優を揃えて、荘厳な映像美が展開される。

■ ルキノ・ヴィスコンティ特集

イタリア映画界の巨匠の有名作品をリバイバル上映。既にビデオで出ている作品ばかりだけれど、やはりこうした豪華さはスクリーンで堪能したいもの。18歳で国王に即位 し、40歳で謎の死を遂げた美貌のバイエルン国王ルードヴィヒ2世の生涯を描いた 「ルードヴィヒ」、ドイツの作家トーマス・マンの原作を基に、ベニスで出会った美少年に魅了されていく老音楽家の生きざまを残酷に捉えた「ベニスに死す」、昔の家族の肖像画を収集する孤独な老教授と、彼のアパートに同居することになった家族との葛藤を描く「家族の肖像」、そして三島由紀夫が生前「生涯の一本」と評した、30 年代のドイツの鉄鋼財閥一家が破滅していく様を描いた「地獄に墜ちた勇者ども」の4本を上映。
配給:日本ヘラルド映画
渋谷シアター・イメージフォーラムにて2/3より順次公開

■プロデューサーズ 

The Producers(1968) 落ちぶれた演劇プロデューサーと会計士が「公演が失敗する程、金が儲かる」という 法則を発見。最低の脚本、最低の演出家を集めて、演劇を上演するが…。巨匠メル・ ブルックスのデビュー作が初公開。クセ者ばかりが登場し、劇中ミュージカル「ヒト ラーの春」に集結する! アカデミー賞脚本賞受賞も納得の怪作。
日本配給:ザジフィルムズ
シブヤ・シネマ・ソサエティにてレイトショー公開中

■ゴッド・アンド・モンスター Gods and Monsters (1998)

「フランケンシュタインの花嫁」(1935)などで知られる映画監督ジェームズ・ホエールの晩年の姿を描き、アカデミー最優秀脚本賞他多くの賞を受賞した作品がついに公開されます。引退した映画監督ホエールの元に若く屈強な庭師がやってきたことで、 長い間眠っていた感情が目覚めていく・・・。イアン・マッケラン、ブレンダン・フレイザー、リン・レッドグレ−ヴらの演技のアンサンブルが見事。
日本配給:GAGA
銀座テアトルシネマにて、12月23日よりレイトショー公開

オフィシャル・ホームページ 日本  http://www.nifty.com/fmovie/GM/index.html
アメリカ  http://www.godsandmonsters.net/

※「ゴッド・アンド・モンスター」 公開記念オールナイト  
「ゴッド・アンド・モンスター」の劇場公開を記念して、宮本亜門のトークショー付きオールナイト上映が決定。「ゴッド・アンド・モンスター」の他、イアン・マッ ケラン主演の「リチャード3世」と、ジェームズ・ホエールの作品も引用される「セルロイド・クローゼット」を上映。  

1/27(土) 23:25〜 銀座テアトルシネマにて

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■東京国際フォーラム・PFF(ぴあフィルムフェスティバル)

世界各地で撮られた秀作短編を上映するプログラム「シネフィル・イマジカ 世界傑作短編集」では、今回女性監督の作品を特集。人工受精で子供を作ろうとするレズビ アン・カップルを描いたチャーミングな「赤ちゃんが欲しい!」他を上映。

1/27(土) 12:00〜 東京国際フォーラム・映像ホール(Dブロック1階)
http://www.pia.co.jp/hot_cinema/pff/

リック&スティーブ  RICK & STEVE THE HAPPIEST GAY COUPLE IN ALL THE WORLD (1999)   

第9回映画祭のゲイ短編プログラムで上映され、好評だった「リック&スティーブ」をウェブ上で観ることができます! 
レゴを使ったかわいらしいアニメーションで、ゲイとレズビアンのカップルによる精子提供をめぐるやりとりが、辛辣なジョークを交えた会話の中、ユーモラスに描かれます。   

http://www.hypnotic.com/films.asp?ID=264

■増村保造レトロスペクティブ  

日本映画黄金時代に従来の日本映画の作風から離れたユニークな作品を連発し、今なお人気の高い増村保造の大掛かりな回顧上映。クィア的には、谷崎潤一郎の原作を基にレズビアン関係を描いた「卍」(1964)、半陰陽の陸上選手を描いた「セックス・ チェック 第二の性」(1968)あたりがおススメ。もちろん他にも「刺青」(1966)「盲獣」(1969)「清作の妻」(1965)「赤い天使」(1966)などの傑作もめじろ押し。
配給:大映株式会社
渋谷ユーロスペースにて上映中(1/12まで)。
「卍」は、1/9〜12 午後7時より一回上映。
「セックス・チェック 第二の性」は、12/21〜23 午前11時より一回上映。

※アンコール上映決定(1/13〜1/26)
「卍」 1/13 11:00より、1/14 15:00より一回上映
「セックス・チェック 第二の性」 1/19 19:00、1/20 11:00より一回上映

オフィシャル・ホームページ http://www.daiei.tokuma.com/masumura/

■モダン・ラブ Queer as Folk  

昨年イギリスで放映されるや、一大センセーションを呼んだ話題のドラマが、ついに日本上陸。映画祭での上映は大ウケ、その後のCS放映も話題になりましたが、好評につきスカイパーフェクTVのラベンダーアワー枠内で再放送されます。オシャレでセクシーな話の展開の中にも、ゲイバッシング、カミングアウト、レズビアンカップルとの人工受精による妊娠など様々な事柄も取り扱うなど、単なるトレンディドラマの枠を超えた幅広さが大きく支持されました。
放映は12/25と12/28を予定。 

詳しい情報はVシアター(Tel:03-5457-1123、Faxサービス:03-662-2200)

■Tokyo FilmeX 2000  

アジア映画を中心に強烈な作家性を感じさせる作品を集めて上映する新しい映画祭。東京国際レズビアン&ゲイ映画祭でも上映された「男生女相」(1996)の關錦鵬(スタンリー・クワン)監督の新作「異邦人たち」(2000)や、「東宮西宮」(1996)の張元(チャン・ユアン)監督の「ただいま」(1999)などがティーチイン付きで上映されます。他にもイスラエルのアモス・ギタイ、イランのジャファル・パナヒ、サミラ・ マフマルバフなど、今の世界映画の最前線にいる監督らの新作が上映される好企画です。

テアトル銀座、他にて開催中(12/24まで)

オフィシャルホームページ http://www.filmex.net/

■ヘッド・オン! Head On! (1998)

メルボルンに住むアーリはまともな職にもつかず、ドラッグとクラブ通 い、そして行きずりの男とのセックスを繰り返している。父はそんなアーリの姿を苛立たしく思うが、アーリは一向に改めようとしないし、父が誇りに思うギリシャ系としてのアイデ ンティティに嫌悪感すら感じている。そんなアーリのやり場のない憤りを抱えてさまよう青春像を鮮烈に描き、世界中で絶賛された。オーストラリア批評家協会賞最優秀 主演男優賞、助演男優賞他多くの賞を受賞した。
日本配給:オンリー・ハーツ
六本木・俳優座トーキーナイトにて上映中(12/23まで)。


俳優座トーキーナイトにて毎日午後21時45分より上映(12/23まで)。
日曜は休映。但し、12/10(日)は17:20/19:30。

※ゲイ・カップル割引として、ゲイ(またはレズビアン)・カップルでお越しの方は劇場窓口で申告していただくと、お一人1000円にてご覧いただけます! 未見の方はこの機会に是非。
詳しくは、劇場までお問い合わせください。

俳優座トーキーナイト 電話番号 03ー3401ー4073

オフィシャル・ホームページ 日本  http://www.onlyhearts.co.jp/
オーストラリア http://www.palace.net.au/headon.htm

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■趣味の問題  une affaire de gout(1999)  

有名企業のオーナー社長で大富豪のフレデリックは、レストランで給仕をしていた若い男ニコラを、自分専門の味見役として高給で雇い入れるが・・・。6月のフラン ス映画祭IN横浜でも上映され、好評だった作品が劇場公開されます。ゲイ映画ではありませんが、ゲイテイストが濃厚に漂うミステリアスな心理ドラマです。監督は「私家版」(1997)が注目されたベルナール・ラップ。
日本配給:クレスト・インターナショナル
新宿シネマスクエアとうきゅうにて上映中(12/22まで)。

オフィシャル・ホームページ 日本 http://www.crest-inter.co.jp/syumi/index.html
フランス http://www.pyramidefilms.com/uneaffairedegout/

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■第6回アート・ドキュメンタリー映画祭  

毎回、アート、音楽、ダンス、パフォーマンスといった分野で活躍する人たちのド キュメンタリー作品を上映するこの映画祭ですが、今回はイギリスのTVドキュメンタ リー製作者であり、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭にもゲストとして参加してくれたナイジェル・フィンチ(1995年エイズにて死去)を特集しています。彼が製作した フェミニズム・アートの大御所であるルイーズ・ブルジョワや、ウォーホル、クエンティン・クリプス、ケネス・アンガー、メイプルソープといったゲイ・アーティスト らのドキュメンタリー作品が上映されます。
主催:ユーロスペース
渋谷ユーロスペースにて、12/2より開催(12/15まで)。

オフィシャルホームページ http://www.ufer.co.jp/eurospace/festival.html

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