歌舞伎と映画

 今となっては遠い親戚のようですが、実は日本映画と歌舞伎は深い関係にあったのです。1899年、九代目市川団十郎と五代目尾上菊五郎を起用して「紅葉狩」が撮影されたのが、日本映画第1号と言われています。

 その後登場した往年の大スターである嵐寛寿郎や片岡千恵蔵、市川右太衛門、長谷川一夫などは皆最初は歌舞伎の役者でしたし、溝口健二、衣笠貞之助、市川崑といった監督の作品には歌舞伎の影響が濃厚でした。

 しかし今でも坂東玉三郎が映画製作に積極的な姿勢を見せるなど、流れは細々とではありますが、確実に息づいています。

 またゲイの中には熱心な歌舞伎ファンが多いことも知られています。そうしたなか、レズビアン&ゲイ映画祭のホームページ上に歌舞伎評を掲載することができるのは非常に有意義なことだと思います。

 歌舞伎評を執筆してくださる高市梅莟さんは、劇団フライングステージの「大奥」を務めるだけでなく、日本舞踊の名取りでもあり、そしてもちろん大の歌舞伎ファンでもあります。 そんな歌舞伎に精通している高市さんの愛と厳しさがこめられた歌舞伎評をとくとご堪能ください。

(文責:Noriyuki)

『伊勢音頭恋寝刃』(六月大歌舞伎・歌舞伎座夜の部)

『慙紅葉汗顔見勢』(はじもみじあせのかおみせ)「伊達の十役」
7月歌舞伎座夜の部

芸術祭十月大歌舞伎・歌舞伎座(昼の部)
「蘆屋道満大内鑑」葛の葉 「妹背山婦女庭訓」吉野川

歌舞伎座ホームページ
http://www.shochiku.co.jp/play/kabukiza/gekijyo/index.html 

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