<第7回:チケットを作ろう&売ろう!>
さてさて、皆様もう第10回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭のパンフレットは
手に入れられたでしょうか。パンフレットを手に入れたら、次は観たい映画を決めて…そうです、チケットを手に入れなくては! レッツ・チケット! ということで、今回は当映画祭ウェブで大好評の連載コラム『シュウカンユミコ』
でおなじみ、チケットセクションのユミコさんの登場です。
まずは今月1日に発売となったチケット作成の裏側から…
「映画祭の開催約2ヶ月前にチケット発売が出来るように、それにあわせて作業スケジュールを決めていきます。うちの映画祭は厳密には2ヶ月前ではないですが、6月1日はきりが良いので、私がチケットを担当してからは大体その日が発売になっています」
「映画祭はチケットぴあに印刷をお願いしています。券面の様式、入れる情報
(問い合わせ先・会場名など)、プログラム名と日時、料金のリストをまずぴあに渡します。それをもとに印刷見本が出来上がって、間違いがないか(特にタイトルと日時)をチェックして、問題なければ印刷をお願いします。作業がスムーズに進めば依頼→チケットの出来上がりまでは、約2週間で完了します」
なるほどね〜。普段ぴあで当たり前のようにチケットを買ってはいるものの、
その作成過程ってなかなか知ることができないので、とても貴重なお話し。個
人的には、ライブや演劇の人気チケットの電話予約大戦争にどうすれば勝ち抜けるかも知りたいところ(笑)。ユミコさん、今度ぴあにそれとなく聞いてもらえないでしょうか?
で、ぴあで印刷されたチケットは次に各販売スポットへ(←なんか、小学校の社会科の「牛乳ができるまで」とかそんな感じですね。「牧場で牛からとれたミルクはトラックで工場へ」みたいな:笑)
「映画祭では、ぴあでの販売のほかに会場のスパイラル4階オフィスでも、そ
して遠方から来てくれる人のために映画祭の郵便振替でもチケットを販売しています。3年前からは、新宿2丁目のゲイショップ、ルミエールでも販売に協力
してもらっています。2丁目には良く行くけれど、映画祭には行った事がない、
チケットを買いに行きづらい・・・・なんていう人にも気軽に映画祭に来て欲しいと考えているからです。そういった意味では、チケットの販売場所の選択はかなり大事だと思います」
確かに、ぴあだけでなく新宿2丁目のお店にも置いていただくことで、コミュニティの皆さんが買いやすくなるし、逆にぴあで販売していることで普段2丁目
にあまり行かない人にも買いやすくなる――そうしたお客さんの立場に立って
「チケットをどこで販売するのか」を考えることもチケットセクションのとても重要な仕事の一つと言えます。
そして、もちろん映画祭当日もチケットセクションのユミコさんは働きます、
というか映画祭当日こそがチケットセクション本領発揮の場!
「チケットセクションの当日のおシゴトといえば、受付です。チケットの当日販売と来場客の応対をします。料金もややこしくて、プログラムも多く、次回の上映を待っているお客さんの列の整備までしないといけないので、当日いきなり入るスタッフには最初ちょっときついかもしれません。ですが、映画祭も中盤に入って要領がわかってくると、それからは受付の仕事が楽しくなってき
ます。なんたって、来る人全部が見られるのですから、受付は。毎年きてくれるお客さんは気軽に話し掛けてくれますし、カップルで来て待ち合わせ時間に遅れたと言って、目の前でケンカをはじめる人もいます。チケットとはまったく関係ない『反町と金城って付き合っているんですか?』なんて質問をしてくる人もいます。チケットセクションはそういった質問にもパーフェクトに答えられるようでなければなりません。かなり高度なおシゴトだといえます!!」
そうあれは去年の映画祭…(←遠い目)。はりきって4回券を買ったはいいものの、私が会場に足を運べたのは映画祭4日目の夜…。ちょっとお腹をこわしていて、スパイラルに着いてすぐにトイレに直行し(さすがスパイラル、トイレ
もとっても綺麗〜♪)、初めての映画祭で全然要領を得ていなかった私は、チケットを引き換える前にすでにチケットを持っている(引き換えた)人の列に並んでしまい…。それから約15分ほどして「ハッ、もしや、4回券って引き換えしないとダメ?」とやっと気づき、チケットの引き換え場所に行った私を待っていたのは、そう、ユミコさん!
私のお目当ての『トリック』はもうチケット完売、しかも映画祭は残りあと一
日という状況で4回券をまったく引き換えていなかった私を不憫に思ったのか
(内心「おいおい…」と思ったのか:笑)ユミコさんはとても優しく「どうしますぅ〜。明日のチケットなら引き換えられますよぉ〜」と声をかけてくれたっけ…。うぅ…(←思い出し泣き)。
そうかぁ、私が初めて接した映画祭スタッフって実はユミコさんだったのね!
もしあれがユミコさんじゃなくて、もっときっつい感じのビッチな(笑)お姉さまだったら私は今こうして映画祭のスタッフをやっていなかったかも…なんて、
思いっきり回顧モード(&4回券のご利用は計画的に!)
とにかく、映画祭にやってくれば受付でユミコが待っている、ヤァヤァヤァ!
映画はもちろん、ユミコさんに会えるのも今年の映画祭の隠れた楽しみになるかも。ペアでご来場の方は「じゃ、映画祭の待ち合わせはユミコの前で」なんて約束をしてはどうでしょうか(笑)。もしケンカになってもきっとユミコさんが解決してくれるはず!
というわけで、映画祭への一味違った期待を高めつつ、最後にユミコさんから
一言お願いいたします。
「それでは当日会場でお会いできることを楽しみにしています。くれぐれもお目当てのチケットの購入はお早めに…」
(井上 澄)
追伸:
当映画祭ウェブではユミコさんの徒然なる日常を綴ったコラム『シュウカンユミコ』をお届けしています!
「たまたまウェブ担当者に個人的なものとして送った1通のメールが『これ載せたらどんな反応がくるのかな』といわれて」そのままウェブの企画になったというこのコラム。ぜひお読みください!
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