. 第16回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2007
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TATTOO −刺青−
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今年のベルリン国際映画祭で「テディ賞」を獲得した話題騒然の作品、ついに上陸!
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story
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タトゥーサロンを営む竹子の元に客として訪れたジェードは、飾られた彼岸花の絵に魅せられ、同じ絵柄のタトゥーを入れて欲しいと頼む。しかしその絵は思い出の品であり、タトゥーには出来ないと断る竹子。2人は気づいていないが、昔ジェードは竹子に憧れを抱いていた…。
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映画製作は、私にとっての儀式だ。
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..ゼロ・チョウ監督からのメッセージ
..人間と言うものは、もともと脆弱な存在だ。そのためか、私達は知らず知らずのうちに、自らを防御するための何らかの「儀式」を行っているのだ。
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..作品の主人公であるタトゥーアーティストのタケコは、自身にもタトゥーを入れ、身体的な痛みを受け入れる事により自らの悲しみを和らげている。ウェブカメラの世界に生きるジェイドは、見かけだけの世界を築き上げ、コンピューターの小さな窓からしか現実を見ようとしない。
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..解離性障害と呼ばれる精神障害に苦しむチンもまた、記憶を失うことで家族間のトラウマと見捨てられた記憶から自らを解放している。タケコのタトゥーサロンの常連であり、精神的に不安定なチンピラのエイドンは、彼の皮膚に刻まれた色彩を通して、自分に対する自信と強さを見出している。
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..タトゥーは、映画中の全ての登場人物を結び付けている儀式なのだ。そのタトゥーがさらけ出しているのは、人間は、心の奥底ではいかに脆弱なものかという事だ。
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..ある研究によると、ティーンエイジャーの7〜8人に1人は、タトゥーをしているそうだ。「なぜ、そんな軽薄な流行に流されるのか?」と彼らに問いただす前に、私たち大人は、「なぜ自分たちは、ティーンエイジャーを理解できないほどに軽薄なのか?そして、なぜタトゥーという儀式を、意味の無いファッションとして単純化してしまうのか?」と、まずは自問するべきであろう。
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..多くの儀式は、一見、ささいなものにしか見えない。しかし実際は、それらの儀式が人生で重要な役割を果たしているのだ。人生を行き過ごすために、また自らの傷口を縫合し、その記憶を定着させるために、そしてまた前に進む続けるために、私達は、儀式を執り行わざるを得ないのだ。
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..映画製作は、私にとっての儀式だ。
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..タケコの師匠は、「アーティストとして、おまえはそれぞれのタトゥーに隠された奥義を理解しなければならない。しかし、その奥義は決して口にしてはならない。」と教える。
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..映画作品そのものは、奥義を解き明かしてくれるものではない。しかし、映画鑑賞という行為は、タトゥーを入れる過程に似ている。その「儀式」を経験する事によってのみ、映画作品に隠された奥義が理解できるのだ。
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..映画館において、人はこれから始まるであろう、美しく、緊張感あふれ、衝撃的で、また感動といった感情を体験できる素晴らしい90分間に、大いに期待をする。そして映画を見終わり、満足げに家路につく事ができるのだ。
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..これこそが、私が皆さんにして差し上げられる、唯一の事なのである。
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ゼロ・チョウ.
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.邦題:TATTOO -刺青-
.原題:Spider Lilies / 刺青
.監督:ゼロ・チョウ(周美玲)
.製作国:台湾
.製作年:2007年
.上映時間:98分
.上映言語:北京語/台湾語/日本語
.上映字幕:日本語/英語
.公式ウェブサイト:Go! [中国語版]
.公式ブログ:Go! [中国語版]
.上映歴:ジャパン・プレミア
.上映歴:(日本初上映)
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.受賞歴:ベルリン国際映画祭 2007年(第21回)テディ賞
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.ベルリン国際映画祭「テディ賞」とは?
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ベルリン国際映画祭にある様々な部門の枠を越え、エントリーされた同性愛を描く全ての作品の中から選考され、最高の評価を得た作品に贈られるのが、この「テディ賞」である。世界三大映画祭で、こういった賞を設置しているのは、ベルリン国際映画祭のみで、これを受賞した作品は、その年の「世界で最高の同性愛映画」との位置づけで捉えても間違いはないのかもしれない。
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今年の「テディ賞」対象作品は32作品。最終選考では3本に絞られ、その中から見事「テディ賞」に選出されたのが、この『TATTOO −刺青−』である。
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ちなみに最終選考に残った他の作品には、今年の当映画祭のオープニングを飾る『ちっちゃなパイパイ大作戦!』がある!つまり、今年の当映画祭では、「2007年の世界で最高の同性愛映画トップ3」のうちの2作品を堪能できることになる。この絶好の機会を逃す手はない!
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もうひとつの最終選考作品は『悔いなき恋 −NO REGRET−』であった。こちらは日本での配給会社(株式会社ツイン)が決定しているので、劇場公開またはDVD発売されることになるだろう。また、アジアン・クイア・フィルム&ビデオ・フェスティバル・イン・ジャパンで既にジャパン・プレミア上映が終了している。
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「テディ賞」受賞作品を振り返ると、第1回(1987年)にペドロ・アルモドバル監督の『欲望の法則』、第2回(1988年)にデレク・ジャーマン監督の『ラスト・オブ・イングランド』がある。また、昨年(第20回)はアウレウス・ソリト監督の『マキシモは花ざかり』が受賞作品であり、この賞の質の高さは言うまでもない。
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