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日本の「インディーズ・ビアン映像作家」という希少な存在
□日本のインディーズ・ビアン映像作家はごく少数という環境の中、脚本から撮影、編集までこなす才能を持つのが「iri監督」(イリ監督) だ。彼女は、その才能が生み出した作品を積極的に海外で上映しており、今や、アジアの映像作家との交流も盛んに行っている。その際に築き上げた人脈をもとに、今春『アジアン・クイア・フィルム&ビデオ・フェスティバル』という、アジアにこだわりぬいた新たな映画祭も立ち上げ、今やディストリビューションまでやろうしている。その彼女が今年、群像劇である新作『その月が満ちるまで』を創り上げた。
□iri監督作品の魅力はなんと言ってもその脚本のあったかさ。登場人物の心理描写が、セクシュアル・マイノリティ当事者にぴったり寄り添い、ラストのほんわかする感動へと見事に誘うそのテクニックは、今作でも期待通りに展開されている。
□また、今回はさらに、過去の名作短編『鼻歌をうたう私と颯爽とあるく彼女』も併せて上映する。新作同様、ほんわかとした幸せを観客に届けてくれるのは間違いない。当日は会場の観客みなさんで一緒に「ほんわかiriワールド」に浸ろう!
今回の上映はiri監督作品二本立て!
■『その月が満ちるまで』
□長野に暮らす大学一年生のあゆみは、春休みを利用して東京に遊びに行くことにした。滞在先は兄・大造の親友であるアラタの家。アラタは幼い頃から知っているあゆみとの久しぶりの再会を楽しみにするが、一つ心配なことが。少しの間とはいえ一緒に暮らすのならば、自分がゲイであることは言っておいた方がいいのか…?そんな心配をよそに、あゆみはその事実をすでに知っていた。今回の滞在先をアラタの家に決めたのも、それが大きな理由だったのだ。その理由とは…。
■『鼻歌をうたう私と颯爽とあるく彼女』
□レンタルビデオ店でアルバイトをしている南。暇な店内に一人の客がやって来る。差し出されたビデオは『Go Fish』と『ショーミーラブ』。一瞬固まる南だが、平静を装いながらお客の顔を盗み見ると…。
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■本プログラムは二本立て上映になります。上映順は、一本目が『鼻歌をうたう私と颯爽とあるく彼女』、二本目が『その月が満ちるまで』になります。 |
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作品名:その月が満ちるまで |
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英題:Until the Moon Waxes |
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監督:iri (他にも製作・脚本・撮影・編集全て) |
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製作国:日本 |
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製作年:2007年 |
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上映時間:60分 |
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上映言語:日本語 |
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上映字幕:英語(予定) |
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公式ウェブサイト:Go! |
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上映歴: |
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アジアン・クイア・フィルム&ビデオ・フェスティバル |
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作品名:鼻歌をうたう私と颯爽とあるく彼女 |
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英題:I Hum, and She's Dashing When She Walks |
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監督:iri (他にも製作・脚本・撮影・編集全て) |
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製作国:日本 |
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製作年:2004年 |
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上映時間:5分 |
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上映言語:日本語 |
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上映字幕:英語 |
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公式ウェブサイト:Go! |
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上映歴: |
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第13回当映画祭の他、スウェーデン、インド、ブラジル、ドイツ、
インドネシア、オーストラリア、イタリア、カナダ、韓国、台湾、スペイン等のL&G映画祭 |
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